へそ曲がりっ子でも、ちょっとだけ世に憚らせてほしい ── たいていの人が「よい」というものは、たいてい「よくない」んだよね

以前にも書いたことがあるが、俺は子供の頃から「変なヤツだ」と言われて来た(笑)。もちろん、ほめ言葉なんかじゃないよ(笑)。「変わってるね」「えっ、どうして?」「へそ曲がりだね」「天の邪鬼」「この、ひねくれもん!」「なんで、みんなと一緒じゃ駄目なんだ?」等々、散々言われながら生きて来た(笑)。
別に、敢えて周りと違うことをやろうとしていたんじゃないんだけれど、気がついたらみんなとは好みが違っていた(笑)。だから「天の邪鬼」とか「ひねくれもん」と言われるのはけっこう辛かったよ。田舎だったから、遊ぶこととかは普通に友達と一緒にやったし、川遊びとか山へ行くことなどはむしろ俺がリーダーだったから、いじめとか仲間外れに遭うなどということは幸いにしてなかった。
まあ「変なヤツ」なのは、今でもそうかも知れない(笑)。例えば、ベストセラーなんてのはまず買わない。読まないというのではなく「すぐには」買わないということだ(笑)。理由は二つある。優先順位がもっと高い、読みたい本を常にたくさん抱えているということが一点。そして、ベストセラーになるような本は、すぐに絶版にならないので慌てて買わなくても大丈夫ということだ(笑)。まあ、後から買ったということも、ほとんど記憶にないんだけれど(笑)。でも、出版されて直ちに買った本が、結果的にベストセラーになったなんてことはけっこうあったよ。出たら何を置いても即買うのは、贔屓の歌人や詩人の歌集・詩集や空・雲などの大気光学現象や滝の本だ。もちろん、自分の趣味だからということもあるが、こういうおたく本の類は、あっと言う間に品切れ・絶版になってしまうからという理由の方が大きい(笑)。何というか、本当はこんな例じゃないのをと思って書き始めたんだが、今はそこまでの元気がないと分かったので、何れまた機会を改めてということにしたい。
でもね、一つだけ率直に書かせてもらえると、俺なりに生きて来た経験から考えて、多くの人が「よい」というものは、たいてい「よくない」ことが多いんだよね(笑)。「よくない」と言い切ってしまうと語弊があるので、言い換えると「つまらない」だろうか。あ、あんまり変わらないか(笑)。うーん、だんだん支離滅裂になって来たので、これだけ書いて終わりにしようと思う(笑)。俺が言いたいのは、もし周りに、自分の子供や友人や知人に、変だと思うヤツがいても「広い目で見てやってほしい」、それが無理なら「放っておいてやってほしい」ということだ。「大多数と同じでなければならない」と確信するなら、特にそれが子供の場合は、その理由をきちんと説明してやってほしい。きちんと説明出来る自信や確証がないのなら「放っておいてやって欲しい」ということだ。行き過ぎた画一主義は、決して子供のためにはならないと信じるから。
以上は「変」の中身が、大前提として「社会規範や一般常識を逸脱していない限り」という意味に於いての話だからね(笑)。でも、我々が正義だと信じて疑わない「社会規範や一般常識」なるものも、時々検証してみた方がいいんじゃないだろうか。支配する側、指導する側、使役する側にとって「画一主義」は便利で都合のよい道具なんだろうと思うが、歴史的にみてもよい結果に終わったなんてことは一例もないんじゃないかな。今、欧米をはじめとして「ポリティカル・コレクトネス」なる新しい衣を纏った過激な画一主義が幅を利かせ始めているが、要注意だと思う。平等や公平を盾に取って人の行動や思想を束縛したり、規制したりしようとするのはパヨクの常套手段だってことも覚えておいてほしい。
空深く解き放たれて耀ける花の行方を問ふ声がする (雅風子)
ゆうらりと陽をさへぎれるわが影はすみれの上なるうすずみの雲 (雅風子)
光りつつ空を流るるちぎれ雲春のベンチを影も流るる (雅風子)
出典:雅風子著 『砂時計』所収 (飯塚書店 平成28年/2016年刊)

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