光の綾を言葉の綾で表現するのは野暮というものだ

トップ画像は、美しくブラッドカラーに染まった茜雲を撮ろうとしていたら、宅配便が来たりしてもたもたしているうちにたちまち色褪せてしまった高積雲(おそらく二重雲)だ。まだ一部の雲塊の下の方が、かすかにブラッドカラーに染まっていたのがせめての救いだった。
今日は晴天との予報だったので、少し早起きして洗濯をする予定だったが、6時頃目覚めて外を見ると風が半端なく強い。時には軽く風速10m/秒を超えているだろう。なので、洗濯は明日に順延するという賢い選択をした(笑)。例によって「お布団読書」と決め込んで歌集やらコミックやらを読んでいたら、唐突に高校時代に書いたある詩を推敲したいという衝動に駆られた(笑)。何を隠そう。実は、俺は推敲魔なんだよね。与謝野晶子も有名な推敲魔だったらしいんだが、彼女とはまるで違って、推敲すればするほど絶望的に悪くなって行くという質の悪い推敲魔だ(笑)。
一旦そう思うと居ても立っていられなくなって、書架の下の抽斗などあちこち探していたら、若い頃指した将棋の棋譜帳が出て来た。あの頃は強くなりたい一心で、熱心に棋譜を取っていたんだよね。懐かしくなって、ちょっと快勝譜を何局か並べてみた(負けたやつを並べる訳がない)。当時俺は二段になったばかりで、相手は永年の棋友でライバルでもある某三段(もちろんアマチュアのだが)だ。うーん、俺ってすごく強い人だったんだね(笑)。今の俺ではとても考えられないような素晴らしい手を指している。というか、俺がとてつもなく弱くなってしまったということなんだろうね。今、当時の自分と対局したとしても、おそらく一勝も出来ないだろう(笑)。
何だか空しいな(笑)。若い頃の俺は、キラキラはしていなかったけれど、とにかくギラギラとはしていたんだよね(笑)。あ、しーちゃんはある時はキラキラ、またある時にはピカピカしていたよ。俺はギラギラがだんだんテカテカになって、今じゃせいぜいチカチカだよ・・・(笑)。何だか、推敲しようとしていた詩のことなんかどうでもよくなって、昼酒飲りたい気分になって来た(笑)。以下略・・・。
春になるとおかしな人が出てくると聞こえて自分の胸に手を置く (工藤吉生)
うしろまえ逆に着ていたTシャツがしばし生きづらかった原因 (工藤吉生)
賞味期限過ぎてるものを朝昼晩食べて強気な態度で暮らす (工藤吉生)
出典:工藤吉生著 『世界で一番すばらしい俺』所収 (短歌研究社 令和2年/2020年刊)
強く同感する三首。「賞味期限切れは全然大丈夫。消費期限切れでも数日ならノープロブレム。我が国は先進国だから」というのが俺の信条とするところだ。それでも未だにちゃんと生きてるし(笑)。

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