クリームシチューはどう食すべきか? ── 「分ける派」と「かける派」のホットな戦い

これは"N"ではなく、キリル文字の"И"だよね。
過去記事で、あるブロガーさんの息子さんが給食に出た麻婆豆腐をご飯にかけて食べたら、担任から親に注意を促す電話があったとか、俺がラーメン店でチャーシューメンマ丼をこさえていたら、きれいなおねーさんにガン見されたとかいう話を書いたことがある(笑)。(参照:ご飯におかずをのっけることとカツ丼や牛丼みたいな丼物の違いって何なのよ?)
ところが、世の中にはもっと激しい論争になっている「食の問題」が存在しているんだよね(笑)。それが、クリームシチューは「ご飯と分ける」か「ご飯にかける」かという悩ましい問題だ。「たかがクリームシチューのことで大袈裟な」などと思うなかれ。これが原因で、離婚騒動にまで発展した新婚カップルもあるそうだ(笑)。まあ、結婚というのはある意味「文化と文化の衝突」に他ならないんで、あり得る話だと思うよ(笑)。
「分ける派」にしろ「かける派」にしろ、生まれた時からそういう食べ方がノーマルだと信じて育って来た訳だから、そうではない食べ方をしている人達がいるとわかった時のショックは相当大きいと思う(笑)。現に俺も小学生の頃、友達の家でクリームシチューをご馳走になった時、その家の人達がご飯にかけて食べると知った時は脳天をハンマーで叩かれたような衝撃を受けた(笑)。おそらく、その逆の衝撃を受けた人もいることだろう(笑)。
さて、その「分ける派」と「かける派」はどちらが優勢なのか、あるいは地域特性のようなものがあるのか、ハウス食品が平成28年/2016年に実施したウェブアンケートの結果があるんだよね。

出典:産経ニュース(平成29年/2017年10月21日号)
何と全国から9万件以上の回答があったそうなので、この問題に対する関心の高さが伺えるというものだ(笑)。さて、その結果を見る限りでは58%:42%で「分ける派」が「かける派」を上回っている。しかし、予想に反してその差は大きくはなかった。むしろ拮抗していると言うべきだろう。地域特性としては、東北地方や、特に沖縄県では「かける派」が多く、西日本方面では「分ける派」が優勢という傾向が見える。
まあ「分ける派」も「かける派」も、それぞれ言い分があることだろう。「かける派」の中には過激な反論や、こじつけ的な擁護をする人も散見されるんだが、これは俺も「納豆」や「こしあん」を愛するあまり、同じようなことをやっているので気持ちはよく分かるし、何も言うまい(笑)。俺自身は、先に書いたように「分ける派」なんだが「かける派」に対しては別になんとも思っていない。小学生時代にショックを受けたといっても「そんな食べ方もあるのか」と「意表を突かれた」くらいの意味であって、別におかしいなどとは思わなかった。そもそもクリームシチューなんて典型的な家庭料理なんだから、その家庭ごとに様々なバリーエーションや食べ方があって当然だと思う。一点だけ「分ける派」の中に、何でもご飯にのっけたりかけたりするのは「不作法」とか「下品」などとする主張があったことは解せない(笑)。この世の中に、そんなに上品なやつばかりがいるとは到底思えないし、チャーシューメンマ丼をこさえる人としてはちょっと許せない発言なんだよね(笑)。
小学生時代の初体験以来、何度かご飯にかけることにトライする機会もあったんだが、俺は未だに「分ける派」のままだ。何故かというと、クリームシチューはご飯にかけるにしては少々パンチが弱いと感じているからだと思う。また、ご飯よりはパンの方に合うような気もするし、ご飯にかけるための料理なら、迷うことなくカレーの方を選択するだろうと思うからだ。そういう意見や、要望があったのかどうかはわからないが、ハウス食品では「ご飯にかける専用」で「濃厚タイプ」のクリームシチューのもとやレトルトパックを商品化しているんだよね。

上段:シチューオンライスのもと「鶏肉のクリーム煮ソース」
中段:シチューオンライスのもと「カレークリームソース」
下段左:シチューオンライス・レトルトパック「チーズクリームクワトロチーズ仕立て」
下段右:シチューオンライス・レトルトパック「海老クリーム特製アメリケーヌソース仕立て」
出典:ハウス食品(株)公式サイト
上記の製品のうち、シチューオンライスのもと「カレークリームソース」は現在製造中止になっている。この他にも、シチューオンライスのもと「ビーフストロガノフ風ソース」という製品もあったそうだが、やはり製造中止だそうだ。何となくわかりそうな気がするよね。
さて、あなたのご家庭では、故郷ではどちらのタイプだっただろうか。

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