日月瑞相に祈る ── ピンチはチャンス! よい一年にしたいものですね


明けましておめでとうございます
本年もよろしくご交誼、ご支援の程お願い申し上げます
上掲の二葉の画像は、どちらも光環を撮影したものだが、本年の我が国の安寧を祈念し、それらを日と月になぞらえて、「日月瑞相ノ図」と洒落てみた。「月ノ相」は、左側部分の雲が気流ですっ飛んで欠落した光環を月に見立てたものだが、どんなものだろうか(笑)。さて、日本海側にお住まいの皆様には大変申し訳ないが、関東地方の元日は澄み切った青空と地平に積雲がぽかりぽかりと浮かぶ平穏な一日だった。繁華街へ出かけた訳ではないが、いつもの静かな元日がいっそうの静寂に包まれている、そんな感じがした。
サラリーマンをやっていた頃には、よく上司から「ピンチはチャンス!」というスローガンで気合いを入れられたものだ。こういうビジネス的な御題目は、得てして空疎で鼻白むものが多いんだけれど、このフレーズだけは今でも強く印象に残っているものの一つだ。ビジネスの現場に限らず、人生に於いて最悪の事態ほどその人の真価が問われる機会はないだろうし、それをブレークスルーすることが成長のきっかけとなることも少なくないと思う。希望を失わず、今一人一人の個人に出来ることを着実に遂行するしか打開の道はないと俺は信じる。明けない夜はない! 発想の転換をしよう! 雌伏の時は至福の時だ! お互いに、それぞれ出来ることを頑張って、よい一年にしましょう!
「人の一日に必要なもの」
長田弘
どうしても思いだせない。
確かにわかっていて、はっきりと
感じられていて、思いだせない。
思いだせないのは、どうしても
ことばで言えないためだ。
細部まで覚えている。
感触までよみがえってくる。
ことばで言えなければ、
ないのではない。
それはそこにある。
ちゃんとわかっている。
だが、それが何か
そこがどこか言うことができない。
言うことのできないおおくのもので
できているのが、人の
人生という小さな時間なのだと思う。
思いだすことのできない空白を
埋めているものは、
たとえば、
静かな夏の昼下がり、
日の光のなかに降ってくる
黄金の埃のようにうつくしいもの。
音のない音楽のように、
手に掴むことのできないもの。
けれども、あざやかに感覚されるもの。
アンタレスのように、確かなもの。
人の一日に必要なものは、
意義であって、
意味ではない。
出典:長田弘著 『世界はうつくしいと』所収 (みずす書房 平成21年/2009年刊)

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