振り放(さ)けみればただ枯野敷く ── Modern Methods #2 まるひら銀水歌集

茜色に染まる尾流雲の隊列。
振り
オグリン♪さんに
辿り来て酔ひ
ハイボール 風 木 水 草 蝉時雨 雄大積雲 ハイボール濃いめで
茜雲グラスの縁に滲み
梅雨の夜は彼岸に道のつながりて愛しき人と音無き
底冷えの飲めど飲めども酔えぬ宵差しで飲らんと彼岸の人呼ぶ
さわさわとグラスの
風死すも振り向きもせず笑みもせずジャネーの時を夏駆け抜ける
お手々つなぐ一年生
イオママさんに
「内緒だよ」そっと一口頬張れば早黄昏れてドアチャイム鳴る
美香さんに
あ、涼しい 熱の双丘そよそよと汗と吐息と君の匂いと
出典:まるひら銀水 『さえき奎の頭の中のどこか』所収

第1回へ戻ってみる:根拠なき琴線上の永遠 ── Modern Methods #1 まるひら銀水歌集
次回へ続く : 掲載時期未定
(しーちゃんを詠んだ短歌のページはこちらです)
「エリート」の午後 ── しーちゃんと二人で
しーちゃんと僕 ── 春採湖のローレライ
僕のしーちゃん ── 三つ葉のクローバーが運んだ至福
しーちゃんの水中花 ── 異次元の花を見た日
しーちゃんのまなざし ── いつものクール ひたすらやさし

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