美味い「バクダン」、酔える「バクダン」、物騒な「バクダン」など「バクダン」についていろいろ書いてみる


トップの二葉の画像は毛状巻雲だ。どちらも別の日の午後遅い時間帯に同じレンズで撮影したものだが、色合いがかなり違う。毛状雲は巻雲と巻層雲にのみ出現する雲種だが、同定はけっこう微妙で難しい(笑)。この二葉も撮影している時は、周囲の雲の様子から毛状巻層雲だと思っていたが、こうしてみるとどうも違うようなので毛状巻雲とした(笑)。二枚目などは、もしかしたら巻雲の尾流雲である可能性も捨て難いところなんだが、とりあえず毛状巻雲とさせていただく(笑)。
さて、今週も何とか無事に過ぎた。おでんネタの「バクダン」を肴に一杯飲っている。子供の頃から、これがすごく好きなんだよね(笑)。地方によっては、おでんネタとしても惣菜としても馴染みが薄いかも知れないが、要は茹で玉子が丸ごと中に入ったさつま揚げのことで、ズバリ「玉子巻」と呼ぶところもある(笑)。俺的にはおでんネタとしてよりも、そのまま醤油をかけて食うのが好みなんで、今も「おでんに投入していない」素のままのバクダンを肴にしている。おそらく、おふくろが半分に切ったやつを弁当のおかずに入れたりしていたのでその影響に違いない(笑)。知らない人もいると思うので下記画像を参照されたい。美味そうだろ(笑)? 俺はバクダンに限らず、さつま揚げの類は大好きなんだけれど、練り物全般を嫌う人も多いよね。絶対に食わないなんてやつも何人か知っている(笑)。まあ、塩分が多いとか添加物がどーたらとかいう理由かも知れんが、今も昔も安くて美味くて庶民の味方だし、バクダンをはじめとするさつま揚げを俺はこれからも愛し続けるだろう。

出典:日本かまぼこ協会(日かま協)公式サイト
もう一つ、バクダンといえば、陸上競技の砲丸投げの砲丸サイズくらいのデカい握り飯のことだ。俺が池袋オフィス勤務だった頃、某デパ地下で売っていた「バクダン握り」はノーマルサイズの握り飯の三、四個分はあろうかと思うような巨大な代物で、具は、鮭、おかか、たらこ、昆布の佃煮の四種類が入っていた。形は真ん丸で、表面は飯の白い部分が全く見えないように海苔で完璧に覆われていた。これにかんぴょうか何かで導火線を模した小道具を施せば、間違いなく立派な爆弾に見える(笑)。最初は、滝撮影行に沢へ持って行ったらいいんじゃないかと思って、実際やってみたけれど一度で懲りたよ(笑)。大体デカ過ぎて食いづらい。山や沢では移動しながら食うことも多いんだけれど、こいつは絶対に無理だ。どこからかぶりつくにしても両手で抱えなきゃならんし、大口を開けてまずどこかに食いちぎって突破口を確保しないことには、二口目に移ることも出来やしない(笑)。こんなことを歩きながらちんたらやっていたら、谷底へ落っことしたりして泣くに泣けない羽目になること請け合いだ(笑)。そもそもおにぎりの「携行性」と「食べやすさ」という最大利点をスポイルしている時点で、このバクダンは存在意義を見失っていると思う。とにかく食っても食っても具に到達しないわ、胃にもたれるわ(何せノーマルサイズの三、四個分だから)、半分残すにしても保存がめんどいわで、フィールド向きじゃないということが判明して以来、一度も滝撮影行のお供にしたことはない(笑)。
おっと「バクダン」といえばこれを忘れちゃいけない。我が北海道の誇る郷土菓子「バクダン」こと「甘吹雪・きみげんこつ」だ。あ、そこの人「また今日も

さらにもう一つ、バクダンと言えば「バクダン酒」ってやつがある(戦後の物資不足の時代に蒸留された粗製焼酎もバクダンと呼ぶがそれとは別だ)。ショットグラスにいれた焼酎とかウイスキーをビールジョッキに沈めて飲むというやつなんだが、これを某キムチ国の発明のように思っている人もいるかも知れないが、別にそんなことはない。フツーに昔から我が国でも飲んでいたんだよね。大酒飲みだった親父がバクダン酒が大好きで、晩酌の最後は必ずこれをやっていた。もっとも、ショットグラスに入れて沈めるなんてめんどいことは、本当の呑兵衛なら誰もやらない(笑)。焼酎やウイスキーをダイレクトにビールで割って飲んでいた(笑)。俺はあんまり飲らないんだが、ウイスキーなんてのは有り体に言えば「ビールの焼酎」だからさ、意外とこのコンビネーションって親和性があるんだよね(笑)。晩年、親父がだんだん飲めなくなって来た姿を見るのは、それは辛かったよ・・・。
読者の皆様はもうお気づきだと思うが、酒のバクダンを除く食いもんのバクダン三種の共通項は「丸いこと」だ(笑)。まあ、昔のコミックとかアニメに出て来る爆弾のイメージって、おそらく物理学的な理由があってのことだと思うが、大体丸い形をしているよね。Mac使いの人なら、一世代前までのモデルに突如出現するあの忌まわしい「爆弾マーク」のことを思い出してぞっとしたかも知れん(笑)。現代兵器である本物の爆弾はもはやそんな形はしておらず、用途に合わせて様々な形状のものが開発・製造されている。もっとも究極の爆弾とでも言うべき核爆弾(プルトニウム型原子爆弾)の基本構造は、原理的に球体(インプロージョン型/爆縮型)でなければ成立しないということは興味深い。
水溜まりに空の色あり地の色ありはざまに暗き水の色あり (小原奈実)
カーテンに鳥の影はやし速かりしのちつくづくと白きカーテン (小原奈実)
おもかげに思ひさだめて待つ駅にすでにいくたりの影踏みて来し (小原奈実)
出典:山田航編 『桜前線開花宣言 Born after 1970 現代短歌日本代表』 (左右社 平成27年/2015年刊)

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