イヤーワームもまた楽し ── ちょっとだけブルーマンデーを忘れたから

トップ画像は、数日前に撮った薄暮の空だ。何やら吊るし雲のようなものも写っているし、朱に染まった雲と濃紺の雲の色の対比も面白い。日没直後の地平線下から射す陽光と、各々の雲塊の微妙な高度差の為せる業だ。もちろん、一瞬の光景に過ぎない。数カット撮っていると、空はあっという間に漆黒の闇に包まれて行った。画面中央やや下を、左右に横切る暗い線は飛行機雲だ。
特に意識もしていないのに、頭の中であるメロディーが、例えばフルオーケストラのロマン派シンフォニー、古いディキシーランド・ジャズ、懐かしいカントリー・ソング、哀愁を帯びた演歌、はたまた子供時代の童謡や唱歌などが一日中鳴り響いていることってないだろうか。今日は一日中俺の頭の中で『ストロベリーフィールズ』という映画(ビートルズのあの有名な曲とは全然関係ない超マイナーな邦画だ)のメインテーマが繰り返し繰り返し流れていた(笑)。それを英語では「イヤーワーム」/"Earworm"(「耳の中の虫」くらいの意味)というらしい。上手いこと言うじゃないか(笑)。イヤーワームなんて言うから、最初は「耳鳴り」のことかと思ったが、それは"Tinnitus"で「耳鳴りがしている」は"My ears are ringing"と言うらしい。まあ、そのおかげでブルーマンデーの鬱々を少し緩和することが出来た(笑)。
寒くなって来た。昼間はともかく、陽が落ちると一気に冷え込んで来る。そろそろファンヒーターを出そうか、どうしようかなどと思わないでもないが、11月はまだ秋・・・もとへ、プレ初冬だから必要ないよね、とやせ我慢をしてみる(笑)。あ、イヤーワームが「木遣りくずし」に変わって来た。どうやら、体内暖房が効いて来たらしい(笑)。
夕焼けをおつまみにして飲むビール一篇の詩となれこの孤独 (
風景画抱えて眠るように ああ あの青空を忘れたくない (萩原慎一郎)
辛口のカレーに舌は燃えながら恋するこころこういうものか (萩原慎一郎)
出典:萩原慎一郎著 『滑走路』所収 (角川文化振興財団 平成29年/2017年刊)

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