幻日出たら必ず上も見ろ!── ソラ屋の鉄則を忘れるのは飲み過ぎが祟ったのか?

日没にはまだ少し間がある時に出現した左幻日。この時の太陽高度は約15度だ。

淡いけれど、堂々たる環天頂アーク。この時のアークの高度は約60度だ。

環天頂アークの右側に分離する上部ラテラルアークらしきものが見える(と思いたい)。
上掲の三葉の画像は、9月7日の夕刻近くに出現した左幻日と環天頂アークだ。9月に入ってから、ほぼ連日のようなペースで幻日が出ている。何れもショボい幻日だったが、昨日、9月9日は両側に出て、かなり鮮やかだった。幻日ラッシュでRAWデータの処理が追いつかない(ウソだ)ので、その画像はいずれまた(笑)。
ところで、この時は幻日ばかりに気を取られていて、危うく環天頂アークを見逃すところだった。「幻日出たら必ず上も見ろ!」というのはソラおたくが金科玉条にすべき大鉄則なのに、俺はそれをうっかりしていた。もしかしたら、気がつくまでの間にあった環天頂アークのピークを見逃したかも知れん(笑)。そもそも普通の人って、第二次大戦中の艦艇の対空戦闘要員でもない限り、頭の真上を眺めたりはしないものなんだよね。あなたが、最後に首を目一杯後ろに反らして天頂を眺めたのは何時のことだったか覚えているだろうか・・・。
3枚目のショボ過ぎる画像は、微かに上部ラテラルアークが出ている(ような気がする)ので、あえて掲載させてもらった(笑)。
さて、我が家の庭周辺のコオロギたちについては先日の記事でご紹介させていただいたが、今季のコオロギたちの栄華盛衰について中間レポートを書いてみたいと思う。(参照:さえきガーデンの夜は更けて)
まず隣家の広大な公園のような庭は、以前よりアオゴキブリ(アオマツムシ)どもの巣窟だったが、今季のコーラスのボリュームはいつもの2倍ほどもある。とにかくこいつらの鳴き声に我が家の庭のコオロギたちの声もかき消されがちなんだよね。
で、例年の主役であるエンマコオロギとツヅレサセコオロギが元気がない。特にツヅレサセコオロギなど、9月に入ってからも数えるほどしか聞いたことがない。
反面、ミツカドコオロギやオカメコオロギのような、例年ならやや劣勢と思われる種が元気で、午後遅くなると鳴き始める。何とここ数日はカネタタキが昼間から鳴いている。やっぱりこれは、長梅雨による異変なんだろうな・・・・。9月、10月と晩夏の夜を楽しませてくれるコオロギたちには、初冬の訪れまで頑張ってほしいとエールを送らずにはいられない。
わが住みし
こほろぎが清く寂しく鳴き出でぬ雲の中なる奥山にして (与謝野晶子)
[追記:令和2年/2020年9月12日]
3枚目の画像キャプションに「環天頂アークの右側に分離する上部ラテラルアークらしきものが見える(と思いたい)」などと書いたんだが、ここはやはりソラ屋の沽券にもかかわることだし、白黒をつけておくべきだと思い直して画像を強調処理してみた(笑)。

結果はご覧のとおりで、環天頂アークの右端から分離する上部ラテラルアークが確認できた。よく見ると、2枚目の画像にも微かだが現れているようだ。

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