錯覚いけない、よく見るよろし ── 後悔先に「立たず」じゃなくて「立てず」なんだよね

何だこれ!? もしかしたら、天変地異の前触れか?

で、4分後の姿がこれ。
今日も埼玉県北部地方周辺ではばんばん雷雲が発生していたが、気象庁の高解像度降水ナウキャストをチェックしつつ何とか直撃は避けられそうだと安心していたらどっこい、午後9時過ぎから猛烈な雷雨がやって来た(笑)。このシステムのおかげで、どこからかやって来る雷雲はある程度予想がつくんだけれど、積乱雲の周囲に突然発生する積乱雲、こういうのを「自己増殖(世代交代)する積乱雲」というそうだが、こういうのはほぼ予測不可能なんだよね(笑)。
さて、上掲の画像をとくとご覧いただきたい。8月も終わりに近いある夕刻、遠い西のソラのかなとこ雲に、ちょっと元気のない○○の○○○みたいな「突起」が見えたので、大慌てで望遠レンズをセットして何カットか撮ったうちの一枚だ。まあ、こういう積乱雲や雄大積雲の下にも横にも出ることがある突起って、すごくわくわくするんだけれど錯覚だったりすることも多々あるんだよね(笑)。
で、2枚目の画像をご覧いただきたい。これはトップの画像から4分後に撮影したものだ。賢明な読者の皆様方には、もうおわかりいただけたと思うが、実はこれって突起じゃなくて、重なった後ろ側のかなとこ雲の端が突起に見えていただけなんだよね(笑)。この2葉の画像には「マルチセル型」の積乱雲のかなとこ雲が4つほど重なって写っているが、とんだ錯覚をして子供みたいにわくわくしてしまった。穴があったら入りたい(笑)。
しかし、俺の名誉のために少し弁解させてもらえるのなら、今一度トップ画像をご覧いただきたい。手前のかなとこ雲に、もう一つちょこっとだけ元気な上向きの突起も見えると思う(「突起もどき」の右側の画像中央付近)。こちらは正真正銘の「本当」の突起だからさ(笑)。
「錯覚いけない、よく見るよろし」。この言葉は、将棋の升田幸三実力制第四代名人が、昭和23年(1948年)の第7期名人挑戦者決定三番勝負(対大山康晴戦)の第三局(いわゆる「高野山の決戦」)において、優勢のうちに戦いを進めて勝利目前であった将棋を手拍子で大悪手を指してしまい、頓死(自玉の詰みを見落として応手しなかったため詰まされてしまうこと)を食らって敗北した時に呟いた言葉だ。負けた側の名言として、坂田三吉贈名人・王将の「銀が泣いている」と並んで、将棋ファンの間ではよく知られた「敗者のフレーズ」である。坂田三吉のことを知らない人はいないだろうが、小説や映画の主人公だと思っていないだろうか。実はれっきとした実在の人物で、内藤國夫九段は孫弟子、谷川浩司九段は曾孫弟子にあたる。
思えば自分も、早とちりと錯覚で幾度となく失敗を繰り返して来た。今までの人生は、後悔の連続であったと言っても過言ではない。よく「後悔先に立たず」なんてことを言うが、少なくとも俺の場合は「後悔先に立てず」だった。人世をやり直したいと幾度思ったことか・・・。
嗚呼、今宵もすごくほろ苦い酒なんだよね。苦いのに何故深酒になるのかって? な、なしてかとゆうとだな、もしかしたら次の一杯は苦くないんじゃねんだろかと期待して、グラスをどんどん重ねるからに決まってるべや。そったらはんかくさいこと聞くなや(笑)。

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