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すり抜けようとする夏の夕に

12 Comments
さえき奎(けい)
すり抜けようとする夏の夕に #1「すり抜けようとする夏の夕に #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight
太陽高度が低い時の幻日は赤が卓越し、緑~青系の光彩はほとんど認められない。また上下に長く出現することも特徴だ。

すり抜けようとする夏の夕に #2「すり抜けようとする夏の夕に #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight
幻日環が一番長く明瞭に見えた時のカット。

すり抜けようとする夏の夕に #3「すり抜けようとする夏の夕に #3」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight
昨日掲載した画像から30分後のカットだ。

 今日の埼玉県北部地方の最高気温は、32度台止まりだった。これでも普通の夏の普通の気温なんだが、めちゃ涼しく感じるんだよね。陽が翳って来ると、我が家の庭で盛んにミツカドコオロギが鳴き始める。よく耳を澄ますと、別のコオロギの鳴き声も聞こえる。どうもオカメコオロギのようだ。おそらくハラオカメコオロギだと思う。同じオカメコオロギ属のミツカドコオロギのように明瞭でリズミカルな鳴き方ではないが、(とは言うものの、ミツカドコオロギもエンマコオロギやツヅレサセコオロギに較べれば小さな鳴き方なんだけれどね)弱々しいながらもしっかりと聞こえている。ここへ越してきてから、オカメコオロギが鳴くのを聞いたのはおそらく初めてだと思う。これを異変と捉え訝しく思うべきなのか、多様性だと考えて喜ぶべきなのかイマイチわからないが、ハイボールを飲りながらしばし耳を澄ませた。
 さて、昨日出現した幻日の詳報を掲載してみたいと思う。俺が幻日に気がついたのは17時15分くらいで、それから30分ほど見えていた。典型的な太陽高度が低い時の幻日で、上下に長く伸びた赤っぽい光彩だ。見え終わり頃には、かなり明瞭な幻日環も現れた。画像は右幻日だけだが、時折左側にもちらちらと出現していたが、低い雲に覆われていて撮影するほどのレベルにはならなかった。最後の画像は、日没の30分前、太陽高度が約10度の時のカットだ。




「みず」と呼べば水黙り込む一瞬をはにかむようにすり抜ける夏



階段を数えてのぼる癖 死後も 黄昏いろの地下書店から






出典:「爾後」 糸田ともよ著 『水の列車』所収 (洋々社 平成14年/2002年刊)


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さえき奎(けい)
Posted byさえき奎(けい)

Comments 12

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さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: タイトルなし

ももPAPAさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

> 幻日 見事な空ですね。
> 特に最後の写真は、絵画的な美しさも感じて心を揺さぶられます。

ありがとうございます。記事にも書きましたが、太陽高度が低い時の幻日は、光彩が
赤に偏ってきれいな七色に分散しないんです。その点は残念なんですが、幻日自体は
かなり明瞭で長い時間見えていたのでよかったと思います。

> 日中はまだ真夏に近い暑さですが、日が暮れ始めるとこちらでもかすかに秋の気配を感じるようになりました。
> 裏庭で見る虫たちも真夏の頃と少し変わって、アキアカネの姿も見られるようになりました。

陽が落ちると風が涼しいですね。虫たちもその辺を敏感に感じ取っているんだと思い
ます。

> 今夜はラムハイボールで夏の終わりを偲びつつふけゆく夜を味わっています。

ラムハイもいいですね。最近モヒートもどき(炭酸を含めると5種類入れるので)を
作るのがだんだん面倒になって来て、バーボンのハイボールを飲っています(笑)。
今宵はラムハイで行ってみようと思います。

2020/08/26 (Wed) 16:18 | EDIT | REPLY |   
ももPAPA  

こんばんわ♪

幻日 見事な空ですね。
特に最後の写真は、絵画的な美しさも感じて心を揺さぶられます。

日中はまだ真夏に近い暑さですが、日が暮れ始めるとこちらでもかすかに秋の気配を感じるようになりました。
裏庭で見る虫たちも真夏の頃と少し変わって、アキアカネの姿も見られるようになりました。
今夜はラムハイボールで夏の終わりを偲びつつふけゆく夜を味わっています。


2020/08/25 (Tue) 22:29 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: すり抜けようとする夏。

花おばさん、今晩は。いつもご支援ありがとうございます。

> 美しい幻日の画。 自然のなせる業は、人の力の及ばない壮大な芸術でございますね。

ありがとうございます。誰も幻日のことには触れてくれないので落ち込んでいました(笑)。

> 夕刻の天気予報解説の方が、昼間は、蝉の声が聞こえ、夕刻が近づいてくると、地面から、虫の声が聞こえると、すりぬけていく夏の様子を語っておりました。

まさに今の我が家がそんな感じです。季節のバトンタッチなんでしょうかね。

> 地面が近ければ、網戸だけにし、打ち水をして、秋の虫の声を聴きながら、夜長を過ごしたいと思うばかり。
> 眺めはよいけれど、すべては手に入りません。むぅ。

うーん、田舎住まいの特権ですかね(笑)。何せサラリーマンやっていた時代には、
毎日の通勤時間が往復3時間という田舎住まいでしたから(笑)。

> さえき様の素晴らしい作品で、今夜もよい夢が見られそうです。笑 
> 本日も、ありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

2020/08/25 (Tue) 20:30 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: 秋の気配がしてきましたね

くうみんさん、今晩は。いつもコメントありがとうございます。

>  スモウ原も、涼しいなあ、と思って温度計を見ると、31度。今までいかに暑かったかということですね。暑さのピークは過ぎたようです。コロナのピークも過ぎたと言われますが、いい加減終息して欲しいです。

そうですね。人間の順応性って、ある意味素晴らしいですよね(笑)。

>  まだこちらは、コオロギよりもセミの声が目立ちます。

こちらも昼はまだまだセミの大合唱なんですが、陽が落ちるとあちこちでコオロギが
鳴き始めます。
そうそう、猫を飼っている友人に聞きましたら、練り物や加工肉が苦手なにゃんこは
普通だそうです。また塩分が多いので、好む子がいたとしてもあげない方がいいとの
ことでした。知らなかった(笑)。

2020/08/25 (Tue) 20:23 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: コオロギと聞くとたろうコオロギを思い出されます。

がちょーさん、今晩は。いつもご支援ありがとうございます。

> 「夏の夕に」
> お写真からも夏の夕の感じが現れております☆

入り日もどんどん南へ下がっています。あと三週間すれば秋分ですからね。

> そして夕方から夜になると、コオロギたちや鈴虫たちの音色が聞こえてきますよね。
> そうそう、小学生の国語で「たろうコオロギ」って確か習いましたよ(笑)
> コオロギと聞くとたろうコオロギが懐かしく思い出されますね!

あれはいいお話ですね。女の子のこととか、いろんな意味でじーんと来ます。

> いつもご支援もありがとう御座います♪

こちらこそ、ありがとうございます。

2020/08/25 (Tue) 20:16 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: タイトルなし

onorinbeckさん、今晩は。いつもご支援ありがとうございます。

> 凄いなあー。
> こおろぎも詳しいんですねー。

すごくないです(笑)。私は田舎育ちですし、たまたま身近なコオロギを知って
いるだけです(笑)。

> そうそう、昨日は涼しく感じましたよ。
> 朝起きると居間のクーラー付けるのがルーティンなんすけど、昨日の朝はいらなかったですもん。

夜風がはっきりと涼しさを感じるようになって来ました。真性夏男の私としては、
いよいよ憂鬱な季節の到来かと思うと落ち込んでしまいます(笑)。

2020/08/25 (Tue) 19:44 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: コオロギ軍団の・・・。

オグリン♪さん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

> いわゆる、虫時雨ですね。

まだミツカドとオカメ合わせて数匹程度ですので、虫時雨というほどではないと思い
ますが、はっきりと聞こえて楽しめます。

> こちらは鈴虫が夜を占領しております。
> コオロギはチラホラ?って感じでしょうか。

それもまたうらやましい限りです。昨夜エンマコオロギの初鳴きを聞きました。これで
三大+オカメ揃い踏みです(笑)。

> この二首。
> 歌になってるヤツですね~。
> なるほどネ。

糸田ともよさんは、歌集ごとにいろんな試みをされているので、その点でも楽しみな
歌人なんですよ。『水の列車』は第一歌集なのですが、東直子さんでいえば『青卵』に
相当するようなエポックメイキングな一冊だと思います。

2020/08/25 (Tue) 19:11 | EDIT | REPLY |   
花おばさん  
すり抜けようとする夏。

さえき様、こんにちは。

美しい幻日の画。 自然のなせる業は、人の力の及ばない壮大な芸術でございますね。

夕刻の天気予報解説の方が、昼間は、蝉の声が聞こえ、夕刻が近づいてくると、地面から、虫の声が聞こえると、すりぬけていく夏の様子を語っておりました。

地面が近ければ、網戸だけにし、打ち水をして、秋の虫の声を聴きながら、夜長を過ごしたいと思うばかり。

眺めはよいけれど、すべては手に入りません。むぅ。

さえき様の素晴らしい作品で、今夜もよい夢が見られそうです。笑 

本日も、ありがとうございました。

2020/08/25 (Tue) 19:01 | EDIT | REPLY |   
ひねくれくうみん  
秋の気配がしてきましたね

 スモウ原も、涼しいなあ、と思って温度計を見ると、31度。今までいかに暑かったかということですね。暑さのピークは過ぎたようです。コロナのピークも過ぎたと言われますが、いい加減終息して欲しいです。
 まだこちらは、コオロギよりもセミの声が目立ちます。
 

2020/08/25 (Tue) 13:44 | EDIT | REPLY |   
がちょー  
コオロギと聞くとたろうコオロギを思い出されます。

「夏の夕に」
お写真からも夏の夕の感じが現れております☆

そして夕方から夜になると、コオロギたちや鈴虫たちの音色が聞こえてきますよね。

そうそう、小学生の国語で「たろうコオロギ」って確か習いましたよ(笑)

コオロギと聞くとたろうコオロギが懐かしく思い出されますね!


いつもご支援もありがとう御座います♪


2020/08/25 (Tue) 12:05 | EDIT | REPLY |   
onorinbeck  

凄いなあー。
こおろぎも詳しいんですねー。
そうそう、昨日は涼しく感じましたよ。
朝起きると居間のクーラー付けるのがルーティンなんすけど、昨日の朝はいらなかったですもん。

2020/08/25 (Tue) 08:35 | EDIT | REPLY |   
オグリン♪  
コオロギ軍団の・・・。

いわゆる、虫時雨ですね。

こちらは鈴虫が夜を占領しております。

コオロギはチラホラ?って感じでしょうか。

この二首。

歌になってるヤツですね~。

なるほどネ。

2020/08/25 (Tue) 05:43 | EDIT | REPLY |   

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