すり抜けようとする夏の夕に

太陽高度が低い時の幻日は赤が卓越し、緑~青系の光彩はほとんど認められない。また上下に長く出現することも特徴だ。

幻日環が一番長く明瞭に見えた時のカット。

昨日掲載した画像から30分後のカットだ。
今日の埼玉県北部地方の最高気温は、32度台止まりだった。これでも普通の夏の普通の気温なんだが、めちゃ涼しく感じるんだよね。陽が翳って来ると、我が家の庭で盛んにミツカドコオロギが鳴き始める。よく耳を澄ますと、別のコオロギの鳴き声も聞こえる。どうもオカメコオロギのようだ。おそらくハラオカメコオロギだと思う。同じオカメコオロギ属のミツカドコオロギのように明瞭でリズミカルな鳴き方ではないが、(とは言うものの、ミツカドコオロギもエンマコオロギやツヅレサセコオロギに較べれば小さな鳴き方なんだけれどね)弱々しいながらもしっかりと聞こえている。ここへ越してきてから、オカメコオロギが鳴くのを聞いたのはおそらく初めてだと思う。これを異変と捉え訝しく思うべきなのか、多様性だと考えて喜ぶべきなのかイマイチわからないが、ハイボールを飲りながらしばし耳を澄ませた。
さて、昨日出現した幻日の詳報を掲載してみたいと思う。俺が幻日に気がついたのは17時15分くらいで、それから30分ほど見えていた。典型的な太陽高度が低い時の幻日で、上下に長く伸びた赤っぽい光彩だ。見え終わり頃には、かなり明瞭な幻日環も現れた。画像は右幻日だけだが、時折左側にもちらちらと出現していたが、低い雲に覆われていて撮影するほどのレベルにはならなかった。最後の画像は、日没の30分前、太陽高度が約10度の時のカットだ。
「みず」と呼べば水黙り込む一瞬をはにかむようにすり抜ける夏
階段を数えてのぼる癖 死後も 黄昏いろの地下書店から
出典:「爾後」 糸田ともよ著 『水の列車』所収 (洋々社 平成14年/2002年刊)

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