「カミ」にまつわる話を書いてみる ── あ、ソラの「カミ」様のことじゃないからね

昨日の記事で、俺の髪がボーボーになって手がつけられなくなっていることを嘆いたら、花おばさんから「どんな髪質ですか?」というご質問を頂戴した。「剛毛です」と応えたんだけど、まあ、特に子供の頃は本当にバリバリの剛毛だった。いつも行ってる理髪店のお兄さんに「君の髪って針金みたいにゴワゴワだから、鋏が傷むんで困ってるんだよ」なんてことを言われて、子供心にすごく傷ついたことを覚えている。「僕って床屋さんに来ちゃいけない子だったんだ・・・」なんてさ(笑)。お兄さんは冗談のつもりで言ったのかも知れないけれど、この一言は長い間俺の心の傷となって残ったんだよね(笑)。
実際問題として、剛毛であることでいいことってほとんどない。若い頃「意識高い系」のロン毛にしていたことがあったんだけど、これがもう大変の何のって(笑)。洗髪やセットに短髪の時の3倍くらいの時間がかかるし、風呂に入った後で酔っ払ってセットし忘れて寝てしまったら翌朝は悲惨だ。頭が大爆発している(笑)! 整髪料も何倍も使うし、そもそもロン毛が俺に全然似合っていないということに気がづいて、即バッサリと切ったのは極めて賢明な選択だったと今でも思っている(笑)。
高校に入って友人のO君が、俺よりもっとひどい剛毛ストレートヘアだと知った。とにかく、ヘア・リキッドなんかではどうにもならない。チックで固めても少し時間が経つとすぐにばらけて来るといった案配だ。この時は「負けた!」と思ったんだけど、後年よくよく考えたらこれは「勝った!」というのが正しいんだとわかった(笑)。
そんな俺の髪も成人する頃には徐々に柔らかくはなって来たんだけど、本質的に柔らかくてサラサラヘアの人って本当にうらやましいよね。サラリーマンやっていた頃には、毎朝ハードタイプとソフトタイプのムースを駆使して苦労してセットしていたからさ(笑)。いっそのことスポーツ刈りにしようかと何度も思ったよ(笑)。
さて、俺の剛毛のことなんかどうでもいいんだけど、よく女性の美しい髪のことを「みどりの黒髪」っていうじゃないか。あれって「何で黒髪なのに緑なのか」って疑問に思わないだろうか。実は研究者によると、この「みどり」とは「色の緑」を意味する言葉じゃなくて「新芽や新緑そのものを指した言葉」だったみたいなんだよね。つまり「新しく生まれた瑞々しいもの」という意味だってことなんだ。他にも新生児のことを「みどり児」というのも同じところから来ている。故に、これらの用例に於いては「緑」ではなく「みどり」と書くのが正しい表記なんだよね。
そんなのはサラサラヘアーじゃないんだ おい、若者よ ね、しーちゃんてば
肩寄すれば黒髪揺りて頬を撫づ海風うれし
黒髪の
君知るや思ひ止むとも目に

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