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サムライよ永遠に!── 武士道って自己実現の道なんだよね

10 Comments
さえき奎(けい)
いささか乙女チックではございますが・・・
「いささか乙女チックではございますが・・・」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylight
「珊瑚のビブネックレスと真珠みたい」だなんて書いてもよろしゅうございますか・・・? 私の顔が赤いのは、既にしたたかに酔っ払っているせいでございます(笑)。
毛状巻層雲と飛行機雲くずれの高積雲に出た光環と彩雲。

 昨日どうしても東京へ出向かなければならない所用が出来てしまって渋々出かけて行った。それも今東京で一番行きたくない場所、新宿駅西口方面なんだよね(笑)。普段なら、帰りに「あそこの○○ラーメン食べてこようかな」とか「あっちの△△ラーメンもいいな」なんて楽しみもあるんだけど、今は1分足りとも余計に東京の空気を吸っていたくないからさ。まあ、でも行ってしまえば、勢いでラーメン食べるんじゃないかな、なんてこともちらっと思わないでもなかった(笑)。
 ところがどっこい。予想以上に大勢のカートを引いた某国の観光客の皆さんがいらっしゃったんだよね。さすがは新宿だ(笑)。即刻ラーメンはあきらめて、大宮駅で「森のいかめし」を買ってそそくさと帰って来たよ。これで大正解なんだろうな(笑)。
 さて、先日の新聞のコラム欄に、明治期の美術界の先駆者である岡倉天心の話が載っていた。彼は日露戦争当時、アメリカに滞在していたそうだ。彼が羽織袴姿で街を歩いていると、アメリカ人の若者が不躾にこう語りかけて来た。

「あんたは、何ニーズなんだい? チャイニーズ? それともジャパニーズかい?」。
天心はすかさずこう切り返したそうだ。
「あんたこそ、何キーだ? ヤンキーか、モンキーか、それともドンキー(ロバ)か?」。

 このコラムを読んで、俺は升田幸三(将棋実力制第四代名人)のエピソードを思いだした(升田幸三先生については、過去記事着眼大局着手小局 ── まず戦略を策定し次いで戦術を遂行せよも参照されたい)。終戦直後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部 "General Headquarters, the Supreme Commander for the Allied Powers")は、日本人に潜むあらゆる危険性の芽を摘み取ろうと懸命になっていた。日本人は「得体の知れない、何をしでかすかわからない連中」だと考えられていたからだ(笑)。その中でよく知られているのが「日本語には漢字が多く覚えるのが困難である。それが識字率の低下を招き民主化を遅らせている要因である」などという偏見と事実誤認による悪名高き「日本語のローマ字化計画」だ(日本人の識字率が低い? 「おまゆう!」ってのはこんな時に使う言葉だよね)。一部の西洋かぶれ文化人なんかも賛同していたので、もし、こんな馬鹿げたことが実行されていたらと思うとぞっとするよ(笑)。これについて興味のある方は、井上ひさしの小説『東京セブンローズ』(文藝春秋 平成11年/1999年刊) などをご参照されたい。
 ちょっと脱線してしまったが、そんなGHQの占領政策の「日本文化つぶし」の一環として「将棋」も目をつけられた。GHQからの呼び出しを受けた日本将棋連盟は、升田幸三を出頭させることにした。なぜ連盟の会長であるとか重鎮連中ではなく、将来有望と目されている若手とはいえ一介の棋士に過ぎない、当時弱冠29歳の升田が行くことになったのかは判然としていない。豪放磊落で知られる升田ならこの難題に対応出来ると考えたのか、万が一GHQの逆鱗に触れるようなことになっても体よく厄介払いが出来ると目論んだのか、おそらく後者だと推察するが今となってはその真相は不明である(笑)。
 話を進めたい(って、ちっとも進んでいないじゃねえか・・・)。升田は事前にある作戦を考えていて、まずそれを実行に移した。

「すまんが、ビールでも飲みながら話をしたい」


本人は「ビールを飲めば小便が近くなる。難しいことを聞かれたら、小便だと称して一旦便所へ立ち、じっくり考えればいいと思った」なんてことを述懐しているが、まず相手に劈頭の一撃を食らわせておいて、以後優位に事を進めようという升田一流の深謀遠慮なる作戦だったような気もする(着眼大局着手小局か?)。そして、そこに出て来たのは缶ビールだった。缶ビールなんぞ見たこともなかった升田は

「俺はビールが飲みたいんだ。ジュースなんかじゃない!」

なんて一喝したそうだ(笑)。缶ビールと知らされ、恐る恐る口にするや

「不味い!」

なんてやった(笑)。まあ、確かにアメリカのビールは今でもクソ不味い(笑)。そうこうするうにちに審問が始まり、やがて核心の質問に入った。

「将棋は、取った駒を自軍の将兵として使う。これは捕虜の虐待そのものではないか?」

世界中のルーツを同じくするチェスや象棋(シャンチー、中国将棋)、マークルック(タイ将棋)などの中で唯一将棋だけが持ち駒を使える。GHQはここを衝いて来たんだよね。升田は悠然とビールを飲み乾すとこう答えた。

「冗談を言ってはいけない。敵駒を捕獲したら即処刑するチェスこそ捕虜の虐殺ではないのか?」

升田はビールのお代わりを所望し、ぐびりと飲るとこう続けた。

「将棋は違う。処刑なんかせず、新たに働き場所を与えておるんだ。しかも階級は元のまま処遇しておる。一体これのどこが虐待だ?」

これは審問官に衝撃を与えたが敵も然る者、ああだこうだと難問を繰り出して来る。それに対して升田は蕩々と反論してはまくし立て、最初は「あなたたち」だったものが、酒が進むに連れて「お前ら」になり、最後には激高して「おんどりゃー!」になったそうだ(笑)。但し、通訳がこれをどう訳したのかまでは俺は知らない(笑)。

 まあ、長くなるので今日はここらで終わらせてもらうが、武士道って別にサムライのことだけじゃないと俺は思うんだよね。それは、老若男女にかかわらず今も昔も日本人だけが持つ誇りの精神であり、自己実現の道であると信じている。「今も昔も」というところだけがちょっと不安なんだけれど、どうか杞憂であってほしいと願いつつ今宵も本気飲みに行ってみようか(笑)。

 もしよろしければ、過去記事『武士は食わねど高楊枝』は、いつの間に「見栄っ張り」のことになったんだろう?もお読みいただければ、うれしい限りである。

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さえき奎(けい)
Posted byさえき奎(けい)

Comments 10

There are no comments yet.
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: 高倉健さん

CLMさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

> このところ2本高倉健さんの映画観ましたが
> 武士ってああいうイメージでしょうか?

高倉健の場合は、ヤクザ映画のイメージの方が強くいので全然違うと思います(笑)。
サムライとヤクザでは以て非なるものですから(笑)。彼は相当な大根なので私的
にはあまり好きな役者じゃないです(笑)。

> だけど「ぽっぽや」なんて
> 「家庭を顧みず、鉄道にすべてを注ぎ
> 日本の復興と発展を支え。」
> 「定年を待たず、遺族も無く。
> 退職金も年金も貰わない。」
> なんだか日本に都合が良すぎませんか?

浅田次郎の原作は40ページにも満たない短篇小説ですので、映画の方は監督で脚本も
書いた降旗康男の脚色部分が大きいですね。この作品はそういうことよりも、むしろ
繁栄に取り残されて行く過疎の街とそこで懸命に暮らして来た人々の生き様を描いて
いるんだと思います(幌舞はかつて栄えた炭砿町という設定です)。
あと、受け止め方は人それぞれだと思いますが「夫婦のことは夫婦にしかわからない」
ことだと私は考えていますし、物語の年代設定は半世紀ほど昔の話ですので、現在的
視点で見るのはちょっと違うような気もしますね(笑)。

> とても複雑な気持ちになりました。

はい。それはわかります。ただ、相棒だった杉浦仙次は、キャリア組でもないのにも
かかわらず順調に出世して美寄駅駅長になっているという設定ですので、ストーリー
としてそれなりにバランスを取って様々な登場人物の人間模様を描いています。これを
社会派ドラマとして見るのか人間ドラマとして見るのか、誰に感情移入するのかなどと
いう違いで様々な受け止め方が出来る、そういう作品でもあると思いますね。

CLMさんも私と同じ映画好きのようですから、また色々な作品について語り合いましょう。

2020/02/09 (Sun) 12:54 | EDIT | REPLY |   
CLM  
高倉健さん

このところ2本高倉健さんの映画観ましたが
武士ってああいうイメージでしょうか?
だけど「ぽっぽや」なんて
「家庭を顧みず、鉄道にすべてを注ぎ
日本の復興と発展を支え。」
「定年を待たず、遺族も無く。
退職金も年金も貰わない。」
なんだか日本に都合が良すぎませんか?

とても複雑な気持ちになりました。

2020/02/08 (Sat) 23:24 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: タイトルなし

くろすけさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

> 「珊瑚のビブネックレスと真珠みたい」。。素敵な切り取りですね。(#^^#)
> こんなのをつけて野猿からオードリーヘップバーンみたいにたまには変身してみたいです。(古っ!笑)

いやいや、くろすけさんは「沢のヘップバーン」でしょう(笑)。ゴルジュと滝に
囲まれて静かに眠るお城に暮らし、控えるお供はヤマメと沢ガニ、お風呂は滝壺、
飛沫のシャワー・・・なんて感じで(笑)。

> 日本人たちだけが持つ誇りの精神「サムライ精神!」、自己実現の道をひたすら歩んでる人たちをみたらしっかりとエールを送りたくなりますね。
> 残念ながらまわりには、そんな惚れ惚れするような凛々しい人はいません。。。(^-^;

いや、そういう人ほど決まって目立たないんだと思います。慎み深いことも武士の
矜持ですからね(笑)。

2020/02/08 (Sat) 14:29 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: |❛ ❛๑)..オサムライサン

イオママさん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

> 正しくて勇ましくて
> 心が広くて思いやりがあって
> 約束は守り人をも守る..
> 私の中の武士はそんなイメージです

はい。私もそう思います。武士や武士道を否定的に捉えたがる人もいるようですが、
その時代その時代における自己実現の理想像を目指す道なんだと私は解釈しています。

> 武士は食わねど高楊枝..って
> それでも勇ましくなくてはならないとは..

そうですね。この言葉の意味も今はかなり間違って解釈されていますが、どんなに
困難な状況でも自分の「誇り」と他者への「配慮」を忘れてはいけないという意味
なんですね。この言葉についても過去記事で採り上げたこともありますので、もし
よろしければご参照いただけると幸いです。

https://7cascades.blog.fc2.com/blog-entry-228.html

> わたし..今
> お腹すいていてあまり力が出ません。
> |🕶)腹がすいては掃除もできぬ
> 言葉も浮かばぬ

よーく、わかりますよ(笑)。私も「酒が切れては仕事も出来ぬ」「記事も書けぬ」
ですから(笑)。

2020/02/08 (Sat) 14:22 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: 私もサムライでありたい。

オグリン♪さん、こんにちは。いつもコメントありがとうございます。

> 升田幸三も、サムライだね~。
> やくやった、と、声を大にして言いたいですネ。

はい。将棋連盟という組織の中では最後まで主流にはなれなかった棋士ですが、
その棋風、生き様とも大変魅力溢れる人物だと思います。

> まぁ、例えるなら、宗教と母国語を奪われた?現在のフィリピンのようになったと思いますヨ。
> 当然、国体の維持など出来ないワケで、日本の慣習も文学も伝統も大きく変わったでしょうね。
> 短歌、俳句、などの言霊的短詩系も消えてしまったかもしれません。

そのとおりですね。漢字体系に全く問題がないとは思いませんが、それを廃止すると
いうことは日本人が長年に渡って営々と築き上げて来た多くの財産を捨てるに等しい
行為ですからね。漢字を廃した某キムチ国やベトナムなどが、どういう状況になって
いるか考えてみれば一目瞭然です。

> で、ココにも、日本のサムライが登場します。
> 言語学者の柴田武は、「結果は曲げられない」と、突っぱねて首を縦に振りません。
> とうとう、GHQは諦めたと言います。

詳細な解説をありがとうございました。この問題については、またいつか稿を改めて
採り上げてみたいと思っています。

> 多くの先達に我々は守られていますね。

はい。現在の日本の国勢や文化の隆盛が、自然になるべくして成り立っているなどと
考えてはいけないですね。パヨクのみなさんはそう思いたいでしょうが(笑)。

2020/02/08 (Sat) 14:11 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: 武士道は意外と堅苦しくなかった(笑)です。

がちょーさん、こんにちは。いつもご支援ありがとうございます。

> 武士道とは自己実現の世界!!
> うーむ、、奥が深いお言葉でありました☆

いや、そんなたいそうなことを書きたかったんじゃないんです(笑)。

> 武士道ってなんだか方苦しい言葉のよーな感じでしたが、さえきさまの丁寧な解説の記事を拝見しまして、実はそんなでもなく堅苦しさも柔らかくなりましたよ。

そうですね。「武士道」というとすぐに「剣」とか「戦い」とかイメージされる方が
多いと思うんですが、それは「自己実現」のための一つの手段に過ぎず、実際には
武士に限らず多くの日本人が理想とする生き様のことを言っているんだと思うんです。

> 面白い内容でございましたー
> いつものご支援もありがとうございます
> ためになる内容でもありましたね☆

いえいえ、こちらこそありがとうございましたv-421

2020/02/08 (Sat) 13:51 | EDIT | REPLY |   
まっ黒くろすけ  

「珊瑚のビブネックレスと真珠みたい」。。素敵な切り取りですね。(#^^#)
こんなのをつけて野猿からオードリーヘップバーンみたいにたまには変身してみたいです。(古っ!笑)

日本人たちだけが持つ誇りの精神「サムライ精神!」、自己実現の道をひたすら歩んでる人たちをみたらしっかりとエールを送りたくなりますね。
残念ながらまわりには、そんな惚れ惚れするような凛々しい人はいません。。。(^-^;

2020/02/08 (Sat) 09:58 | EDIT | REPLY |   
イオママ  
|❛ ❛๑)..オサムライサン

正しくて勇ましくて
心が広くて思いやりがあって
約束は守り人をも守る..
私の中の武士はそんなイメージです

武士は食わねど高楊枝..って
それでも勇ましくなくてはならないとは..

わたし..今
お腹すいていてあまり力が出ません。

この記事に
随分外れたコメント
言っちゃってますね

|🕶)腹がすいては掃除もできぬ
言葉も浮かばぬ
スマンコッタ

|彡サッ!

2020/02/08 (Sat) 09:49 | EDIT | REPLY |   
オグリン♪  
私もサムライでありたい。

升田幸三も、サムライだね~。
やくやった、と、声を大にして言いたいですネ。

さて、
「日本語のローマ字化計画」。
日本の民主化が遅い理由は、漢字が難しく識字率が低いからだとGHQが難癖をつけます。
それは、日本語を無くして英語圏化する為の前段階だったと思います。
まぁ、例えるなら、宗教と母国語を奪われた?現在のフィリピンのようになったと思いますヨ。
当然、国体の維持など出来ないワケで、日本の慣習も文学も伝統も大きく変わったでしょうね。
短歌、俳句、などの言霊的短詩系も消えてしまったかもしれません。

しかし、当時の日本人もヤルモノデス。
「当用漢字」なるモノを提出して、おいおいローマ字化する予定ではあるが、
直ぐには難しいから、難しい漢字をやめて、カンタンな漢字に絞って活用していきたい、とか、なんとか言ったらしい。

だが、GHQも「当用漢字」が日常的に使用できるのか?と不審に思い、
なんと日本国民に「当用漢字」の読み書き(識字率)のテスト(約1万7千人)を実行します。
で、GHQの意に反し、かなりの高得点(平均78.3点)が出ちゃいます。

それでも、GHQは政策としての「日本語のローマ字化計画」を断念しません。

それどころか、テストの結果である高得点をなかった事にして、本来の結果よりも識字率を低くして報告せよと言うのです。

で、ココにも、日本のサムライが登場します。
言語学者の柴田武は、「結果は曲げられない」と、突っぱねて首を縦に振りません。

とうとう、GHQは諦めたと言います。

多くの先達に我々は守られていますね。

2020/02/07 (Fri) 22:02 | EDIT | REPLY |   
がちょー  
武士道は意外と堅苦しくなかった(笑)です。

武士道とは自己実現の世界!!
うーむ、、奥が深いお言葉でありました☆
武士道ってなんだか方苦しい言葉のよーな感じでしたが、さえきさまの丁寧な解説の記事を拝見しまして、実はそんなでもなく堅苦しさも柔らかくなりましたよ。

面白い内容でございましたー
いつものご支援もありがとうございます
ためになる内容でもありましたね☆


2020/02/07 (Fri) 21:44 | EDIT | REPLY |   

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