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特別企画 ── 秋忘れ「酒の短歌大会」をやってみる

14 Comments
さえき奎(けい)
飲んでいる自分の姿にほろ酔いを
「飲んでいる自分の姿にほろ酔いを」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight
タイトル引用:いつもお越しいただいている"がちょーさん"にいただいたコメントより。

 夏にやった「納涼『怖い?短歌大会』をやってみる」に続いて「秋忘れ『酒の短歌大会』をやってみる」をやってみることにした(笑)。酒の短歌大会であるからにして、アルコール燃料を補給しながら書いているんだが、遅々として筆が進まないのは補給が足りないせいだ。絶対そうに違いない・・・と思う。
 短歌とか聞くと、思わず引いてしまいたい気持ちになるあなた。そう、あなたのことです(笑)。短歌なんて、基本三十一文字からなる短い詩に過ぎません。いうなれば、作者がその一瞬一瞬の情景や心境を切り取った「言葉の写真」なんです。写真をざっと眺めるように、ざっと読み流してくださいな。飲んべえのあなたなら、きっと「はは・・・」なんて思うフレーズがあるかも知れません。下戸のあなたなら「こんなこと考えてんだ、サケノミは・・・」なんて発見があるかも知れないです。何もないかも知れないですが、ワガママ管理人に免じてしばしの間お付き合いのほどを(笑)。


焼酎に青梅うかぶ薄闇は夜明けを止めたようにせつなし (東直子)


まずは何といってもこの人から。

泣きながら終電間際の階段に座る男と飲みたいビール (佐藤涼子)

どこの線の終電ですか? 俺、階段に座って目薬差して待ってていいですか?

しのぶれど色に出でにけるわたくしと飲む焼酎はおいしいですか (鯨井可菜子)

こんな歌を詠む君と飲んでいて「おいしくない」なんていう男がいたら俺にメールください。すぐ行きます。現代版本歌取りだよね。

二杯目で居眠りしてゐるあなたがゐて家族となりゆく深夜の居酒屋 (知花くらら)

一緒に飲んでいて安心して酔える人と飲む酒が至高の酒です。ただし、それにいつも甘えてはいけない。

たて波とよこ波交差するところアンプの上に立つ缶ビール (俵万智)

「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの (俵万智)


あまりにも有名過ぎて、今では当たり前みたいに感じるけれど、誰もやろうとしなかったあの時代に、初めてこれをやった俵万智さんはやっぱりすごいと思う。

焼酎で身体が停止した旨にニンゲン停止と返信が来る (山川藍)

え、え?・・・あ、いや、何でもないっす(笑)。藍サン、すごいです。俺はしびれました。

ワンカップ大関の瓶に花を挿す男よ部屋に画集のみ置いて (岡崎裕美子)

マテウス・ロゼの空き瓶なんかに挿してるよりはずっとイケてると思うけどな、俺は。

あらざればきっととけあうゆびさきでビールの泡ひとつのこらずつぶす (野口あや子)

赤ワイン干したグラスに白ワイン注ぐあやうさの性欲がある (野口あや子)


うん、順番逆だもんね。え、そういうことじゃないの?

ワインならまかせなさいと云い乍らグラス倒すかこのタコおやじ (本下いづみ)

ああ、やったことも、やられたこともあるなあ・・・(笑)。

「お母さん、結構イイの飲んだでしょ」オッパイ飲みつつ我がが語る (本下いづみ)

どんどん飲んで大きくなって、早く一緒に飲みたいね、シャトーラトゥール。

わたしいまね かえってすぐね げんかんでね だいのじで でんわしてるの (円満)

かわええ! 食べちゃいたいな、こんなカノジョ。てか、なんで一人で帰したんだ、この男は?

たまご酒つくって来たの光降る面会謝絶のガラスの部屋へ (鈴木美紀子)

今大会で「そういう酒じゃない」酒を詠んだ唯一の作品だね。うん、泣ける人もいるんだよ。

よっぱらいのひとになりたい 完全に自分の事しか見えなくなりたい (森響子)

下戸の人が酒飲みに憧れて詠んだ一首だそうだが、本当にそうなのかなあ・・・? 俺、我が身を振り返ってぶるっとしちゃったけど(笑)。だって「よっぱらってみたい」じゃなくて「よっぱらいのひとになりたい」でしょう?

ネクタイの吐瀉物和えを投げ捨てて眠るよ僕は目覚めるために (木下龍也)

うん、わかる。目覚めなきゃ明日も飲めないもんね(笑)。

底冷えの飲めど飲めども酔えぬ宵差しでらんと彼岸の人呼ぶ

さわさわとグラスの水面みなも波立てば酒ぎなおす まだイケるよね?


さりげなく拙作を潜り込ませる。いいんだよ。ここは俺の独裁国なんだから(笑)。



スコッチを水割りで飲るのは日本人だけです
「スコッチを水割りなどというわざわざ不味くする加工を施して飲るのは日本人だけです。オンザロックかストレート+チェイサーで美味しく飲りませう」
画像出典:ふぉと忍者 さん撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。

 別に意識して選んだわけじゃないんだけど、どういう訳か焼酎が多いね(笑)。

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さえき奎(けい)
Posted byさえき奎(けい)

Comments 14

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さえき奎(けい)
さえき奎(けい)  
Re: ありがとうございます☆

佐藤涼子様、ご来訪ありがとうございます。

> 拙著ご高覧いただきありがとうございます。
> ご紹介いただき嬉しいです。

とんでもないです。こちらこそわざわざコメントをいただき大変恐縮です。
"Midnight Sun"には他にも素晴らしい「酒の歌」があって迷いましたが、一番私の
感性に響いたこの一首をご紹介させていただきました。いずれ「酒の短歌大会」の
2回目をやるつもりでおりますので、またご紹介させていただければと思います。

第2歌集を楽しみにしております。

2020/03/05 (Thu) 12:27 | EDIT | REPLY |   
佐藤涼子  
ありがとうございます☆

拙著ご高覧いただきありがとうございます。
ご紹介いただき嬉しいです。

2020/03/04 (Wed) 20:48 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎  
Re: 短歌大会でしたかー

がちょーさん、こんにちは。いつもご支援ありがとうございます。

> 特別企画展秋の短歌大会でしたかー

ネタに困るとこれをやっています。まあ、本物の歌人の力を借りるという正に他力本願
ですね(笑)。

> 秋の夜長はススキ見ながらの短歌や俳句も良いですよね☆もちろんウイスキーかロック(笑)つまみはチーズかほかの乾きもので楽しみましょう☆

いいウィスキーはロックかストレートで楽しみたいですね。但し、ストレートの場合は
チェイサーを忘れずにね。そうすると、いつも短歌を忘れてただの宴会になってしまう
のが困りものです(笑)。

> ほろ酔い気分ですと、良い短歌も楽しめましたね!!これこら良い季節になりますよー

そのとおりですね。それから記事中の写真のタイトルに、がちょーさんの言葉を引用させて
いただきました。ご了承ください。

2019/10/10 (Thu) 13:04 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎  
Re: こんにちは

砂時計さん、こんにちは。いつもありがとうございます。

> 好きなお酒を飲みながら、
> 好きな短歌を読む、
> 本当に、情緒ある日本の文化
> だなぁと、思います。

そうですね。ただ、私の場合は(そのつもりはないんですが)すぐに酒を飲む方が主体に
なってしまうので困ったものです。さりとて素面だとただの一首も詠めないので、どうしても
飲まずにはいられないんですね(笑)。

> なかなか出来ない事で、
> 私も短歌は現国か、古典の授業で、
> しか読んだ事が、無かったです。

うーん、ただ私の歌は、自分で勝手に「短歌」だと言っているだけでして、歌人の方から
みたら噴飯物だと思います(笑)。それを承知の上で、自分の独裁国(ブログ)の中では
勝手にやらせてもらっています(笑)。

2019/10/10 (Thu) 12:59 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎  
Re: ここでは、はじめまして

Anthony店長兼編集長様、こんにちは。ご来訪ありがとうございます。

> ご来店(笑)及びコメントをいただき、ありがとうございました。
>  Anthony's CAFE 店長(編集長)のAnthony(庵祖兄)でございます。

これはご丁寧に恐れ入ります。こちらこそありがとうございます。

>  秋ではありませんが、過去に詠んだものをご紹介いたします。

記事と作品を拝読させていただきました。自家製はいいですよね。私もやってみたいんですが
おそらく、待ちきれず仕上がる前に消滅してしまいそうな気がします(笑)。

>市販のものは甘ったるいのが多い割には、梅の味が薄い

そのとおりですね。市販品は、甘ったるいだけで決して濃くはないですね。

> 「梅雨入りと ともに漬けこむ 梅の実よ 恋し梅酒 濃いし梅酒」

「恋し」と「濃いし」をかけているんですね(笑)。待ち切れない飲んべえの気持ちが
よく出ていますね(笑)。

>  なぜ?酒の短歌を詠めないのか??  
>  それは、酔っ払って、そのまま眠ってしまうからだろう、、、、、

私も同じです。かといって素面で酒の歌は詠めないですしね(笑)。

では、今後ともよろしくお願いいたします。

2019/10/10 (Thu) 12:50 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎  
Re: 鯨井可菜子さんのファンになりました。

オグリン♪さん、こんにちは。いつもありがとうございます。

> ご紹介いただいた、あの一首で虜になりましたヨ(笑)。

彼女いいですよね。落ち込むことはあっても「基本前向き」というのは、歌人としては
稀少種ではないのかと(笑)。東さんとはまた違った独特の感性の持ち主ですね。

> 本歌取り、かくありたいものです。

この一首はちょっと刺激を受けました。私がやると単なる「盗作」になってしまいます(笑)。

> 艶のある共演?いやいや、饗宴DEございましたぁぁぁぁぁ。

楽しんでいただけたのでしたら何よりです。東さんが、あまり酒を詠んでいなかったことは
意外でした。もしかしたら下戸かも知れないですね(笑)。

2019/10/10 (Thu) 12:38 | EDIT | REPLY |   
がちょー  
短歌大会でしたかー

特別企画展秋の短歌大会でしたかー
秋の夜長はススキ見ながらの短歌や俳句も良いですよね☆もちろんウイスキーかロック(笑)つまみはチーズかほかの乾きもので楽しみましょう☆

ほろ酔い気分ですと、良い短歌も楽しめましたね!!これこら良い季節になりますよー


2019/10/10 (Thu) 12:37 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎  
Re: タイトルなし

ふさじろうさん、こんにちは。ご来訪ありがとうございます。

> ご来訪やコメントをありがとうございました。

こちらこそありがとうございます。

> 中でも奥秩父でご婦人方に写真を頼まれてのやり取りが、ユーモアも臨場感もたっぷりでおもしろかったですね~
> 私も山で写真を頼まれたり、渓歩きくらいで山頂を目ざさなかったりで、近いものがありました。

「滝屋」サンって本当に説明しづらいというか、今でも困っていますよ(笑)。「登山」とは
明らかに違い「沢登り」というほどのものでもなし・・・でも、「山屋」サンも「沢屋」サンも
「写真屋」サンも、みな自分の仲間だと思ってくれていて、まあいろいろあったりもしましたが、
うれしくもありがたいことだったと思っています。

> それにしても、毎日これだけの内容のある興味深い記事を書けるのがすばらしいですし、うらやましいです。
> またゆっくり読ませてもらいます。

ありがとうございます。思いつくことを書き殴っているだけですが、これからもよろしく
お願いいたします。

> ブログタイトルは、映画や映画音楽で有名な、「酒とバラの日々」からでしょうか。

そのとおりです(笑)。ただ、私の場合はあの名曲とは違い、酒はワインだけじゃなく
アルコールは何でも飲んで、怠惰な日々を送っていますので英語のタイトルは少し変更
しました(笑)。

2019/10/10 (Thu) 12:21 | EDIT | REPLY |   
さえき奎(けい)
さえき奎  
Re: 今宵は・・・

minaさん、こんにちは。いつもありがとうございます。

> 飲みごたえのある短歌、大変おいしゅうございました。

いえいえ、堪能していただけたなら何よりです。こちらこそありがとうございました。

> お蔭さまで今夜はぐっすり眠れそうです。

安眠には、ほどよい酒でほろ酔い加減が最高ですからね。酒も短歌も効きすぎると興奮して
眠れなくなります(笑)。

> 『ワンカップ・・・・・画集のみ・・』
> あの時代の私かとー あらっ「男よ」ですか?!

その部屋を訪れる方じゃなくて、自分の部屋がですか(笑)? 何となくイメージ出来るような、
出来ないような・・・(笑)。

2019/10/10 (Thu) 12:07 | EDIT | REPLY |   
砂時計  
こんにちは

好きなお酒を飲みながら、
好きな短歌を読む、
本当に、情緒ある日本の文化
だなぁと、思います。
なかなか出来ない事で、
私も短歌は現国か、古典の授業で、
しか読んだ事が、無かったです。

2019/10/10 (Thu) 11:42 | EDIT | REPLY |   
Anthony  
ここでは、はじめまして

ご来店(笑)及びコメントをいただき、ありがとうございました。

 Anthony's CAFE 店長(編集長)のAnthony(庵祖兄)でございます。

 僕も超未熟・超稚拙ながらも短歌を詠みます。

 しっかし、ながら、酒の関わる歌は、ほぼ詠んだことがありません。

 秋ではありませんが、過去に詠んだものをご紹介いたします。

「梅雨入りと ともに漬けこむ 梅の実よ 恋し梅酒 濃いし梅酒」
 
 → http://anthony3b.blog108.fc2.com/blog-entry-6056.html

 
 なぜ?酒の短歌を詠めないのか??  

 それは、酔っ払って、そのまま眠ってしまうからだろう、、、、、

2019/10/10 (Thu) 03:00 | EDIT | REPLY |   
オグリン♪  
鯨井可菜子さんのファンになりました。

ご紹介いただいた、あの一首で虜になりましたヨ(笑)。

本歌取り、かくありたいものです。


艶のある共演?いやいや、饗宴DEございましたぁぁぁぁぁ。


口移されしぬるきワインがひたひたとわれを隈なく発光させる/松平盟子

2019/10/09 (Wed) 23:47 | EDIT | REPLY |   
ふさじろう  

こんばんは~
ご来訪やコメントをありがとうございました。
さかのぼって記事をいくつか拝見いたしました。
中でも奥秩父でご婦人方に写真を頼まれてのやり取りが、ユーモアも臨場感もたっぷりでおもしろかったですね~
私も山で写真を頼まれたり、渓歩きくらいで山頂を目ざさなかったりで、近いものがありました。
それにしても、毎日これだけの内容のある興味深い記事を書けるのがすばらしいですし、うらやましいです。
またゆっくり読ませてもらいます。
ブログタイトルは、映画や映画音楽で有名な、「酒とバラの日々」からでしょうか。

2019/10/09 (Wed) 20:14 | EDIT | REPLY |   
mina (アトリエのつぶやき)  
今宵は・・・

こんばんは!

飲みごたえのある短歌、大変おいしゅうございました。

お蔭さまで今夜はぐっすり眠れそうです。

『ワンカップ・・・・・画集のみ・・』

あの時代の私かとー あらっ「男よ」ですか?!

2019/10/09 (Wed) 20:12 | EDIT | REPLY |   

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