通勤電車で起こったある惨劇 ── 新々・夏恋日記 令和五年三月一日(水)

本日のトップ画像は、ある日の黄昏時、シルエットになった層積雲の雲底に微かに斜光線が射していて、その部分が尾流雲だったので思わず撮ってみたカットだ。この暗雲自体もいろいろなフォルムを連想させて面白い。お化け鰻の頭とか、はたまた脱兎とか・・・(笑)。俺なんかは瞬間的に山椒魚の頭を連想してしまったよ(笑)。というか、あくまでもこのカットの主役は尾流雲じゃないかと思うので、その辺よろしゅうに(笑)。
昨日、スーパーで五目ちらしを購入したんだが、赤飯をはじめ炒飯や五目ご飯などいろいろと出来合いのご飯もののパックが並んでいるコーナーに、当然のことだがノーマルな「白ご飯」も置いてあった。それを見ているうちに、俺の脳裏の片隅にしまい込まれていたある出来事が映画のように浮かび上がって来たんだよね(笑)。忘れもしない。それは、ある夏の夜の帰宅するために乗った電車内の事件だった。俺はいつものように文庫本を読み始めた。車内は満員というほどではないが、けっこう混み合っていた。そのうち俺の二、三人離れた右隣側の吊革に掴まっていた乗客が次々とその場を離れて行った。まだ次の駅が近い訳でもないのに不思議だなと思いながらそっちを見ると、そこに座ったおぢさんが自分の膝に置いた手提げ鞄をテーブルにして飯を食い始めていたのであった(笑)。
まあ、電車内で弁当とかおにぎりとかサンドイッチなどを食う人がいない訳じゃない(笑)。それが新幹線とか特急の車両なら普通のことだろうし、中距離電車のボックスシートというのならまだ分からないでもない。でも、この電車は普通の通勤用車両でロングシートだったんだよね(笑)。しかも、このおぢさんが食っているのは、スーパーで売っているフツーの白ご飯のパック(レトルトパックではなくテイクアウト用のフードパック)とお刺身のパックだったんだよ(笑)。ご丁寧に刺身パックの蓋に入れた醤油にワサビを溶いて、それにマグロの刺身をびちゃびちゃと浸しては美味そうお召し上がりになっていた(笑)。つまり、おぢさんの手提げ鞄の上には、白ご飯パックとお刺身パックとその蓋を利用したワサビ醤油という三枚の
何故おぢさんは通勤電車のロングシートで飯を食っていたのか? 何故その飯がスーパーで買ったお刺身と白ご飯のセットでなければならなかったのか? 一体おぢさんにどういう事情があったのか? 今考えても、真相は一切闇の彼方である(笑)。もし、この場に敏腕作家が居合わせたとしたら、これをモチーフに一大ミステリーを書いたことだろう(書かないって)。以上が、俺が通勤していた時に電車内や駅で遭遇した"三大惨劇"のうちの一つである(笑)。ご静聴、ありがとうございました。
「解氷…」と君がつぶやく釧路川

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