こだわりと思い込みは違うんじゃないか ── 新・夏恋日記 令和五年二月二十四日(金)

本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)から転成中の巻積雲(うろこ雲)に出現した「左右両幻日」と「22度ハロ(内暈)」だ。この時の太陽高度は約30度だったんだが、市街地ではこれ以上高度が低い場合には建物の陰になってしまうので、よほど視界が開けたところでなければ発見や観察が難しくなる。それにして、もこのぼうっとしたショボさが、いかにも「春近し」を感じさせる幻日だと思うんだよね(笑)。それで、どうでもいいことだとは思うんだが、22度ハロの上部、つまり12時の位置付近の光彩がやや水平っぽく見えるのは、おそらくここに「上部タンジェントアーク」が重なっているんじゃないかと思う。
ところで、先日道民のソウルフードである甘納豆の赤飯のことを書いたんだが、陸上自衛隊の「戦闘糧食」にも「赤飯」があるんだよね。「戦闘糧食」とは、いわゆる「レーション」とか「ミリ飯」などという名称で知られる行動食・野戦食のことだ。この行動食には、缶詰タイプのⅠ型(通称:缶めし)とレトルトパックのⅡ型(通称:パックめし)がある。赤飯は美味くて栄養価も高く腹持ちもいいので、自衛官にも人気の一品だったそうだが、戦闘糧食は地震などの災害時に派遣される自衛官のみならず被災者に支給されることもあるそうだ。東日本大震災の際に、支援活動に当たった自衛官から「祝い事を連想させる赤飯を食べる気持ちになれない」などという声が上がったり、支給された被災者からも「このような状況下で赤飯を配るとは何事だ」などとクレームがついたこともあって、赤飯は震災後に調達が打ち切られ、おこわに変更されたそうだ。

「自衛隊戦闘糧食Ⅰ型(缶めし)」
上段右から:ウィンナソーセージ(スモーク味)・鶏肉野菜煮・コーンミートベジタブル・牛肉野菜煮
中段右から:しいたけ飯・赤飯・とり飯・福神漬け
下段右から:たくあん漬け・味付けハンバーグ・まぐろ味付け・ます野菜煮
出典:陸上自衛隊神奈川地方協力本部公式サイト
うーん、気持ちは分からないでもないんだが、被災時とはいえあまりにも神経質で過敏な反応じゃないのかなとも思ったりもした。いやいや、被災時だからこそ神経過敏になっているという考え方も分かるよ。しかし、元々赤飯は由来としても慶事というか"ハレ"の日専用という訳でもないんだよね。邪気を祓うため、あるいは「縁起直し」の意味で赤飯を炊いたという歴史もあるそうだし、関東や北陸の一部の地方では弔事に赤飯を食するところもあるという。大体、和菓子屋やスーパーなどでは、慶事にこだわることなく日常的に赤飯を販売しているじゃないか。被災地で故意に赤飯を炊いて提供したとかいうのならともかく、非常食として配られた赤飯缶詰くらいでそこまで目くじら立てるのも如何なものかと・・・。幸いなことに、レトルトパックのⅡ型では赤飯の調達が存続されたそうなので、ちょっと安心したよ。
そういえば、俺が日頃フツーにシャンパンやスパークリングワインを飲んでいる、なんてことをある友人に話したら「誕生日や祝い事でもないのにどうして飲むの?」と真顔で聞かれて返答に窮したことがある(笑)。まあ、シャンパンはしょっちゅうは飲まないというか、経済的理由で
本当に僕でいいのか? 同封が君の

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