一分三十秒の至福 ── 新・夏恋日記 令和五年二月十九日(日)

ちょうど日没の頃、尾流雲列を斜光線が横切って行く瞬間を望遠で撮ってみた。実は、ここに写っている数本の帯状の雲はすべて飛行機雲のなれのはてなんだが、よくよく見ると左側に見える数本からも尾流雲を生じている。言ってみれば、斜光線が当たって黄金色に輝いている部分までが「昼」で、その上からは「夜」ということになるのかな。斜光線は速い。この妙なる黄金色の光が見えていたのは、俺が気がついてからわずか2分足らずの間だった。刹那的ということだけではなく、意識していない者には絶対に見えない光景だと思うよ。「地球影とビーナスの帯」もその一例なんだが、昼と夜の境目は意外と身近に可視化出来る現象があるってことなんだよね。
さて、気象情報サイトによると、本日山口県を含む九州北部地方と四国地方で春一番が吹いたそうだ。大変めでたいことである(笑)。東京では最高気温が20度、俺のところ(埼玉県北部地方)でも17度まで上がったんだが、期待された(?)南風は吹かず、残念ながら春一番は持ち越しとなった(笑)。しかし、この陽気も一時的なもので、週明けから強い寒気が南下して「寒の戻り」となるらしい。まあ、例年どおりの冬将軍の悪あがきの始まりだよね(笑)。
もし春一番が吹いたなら、赤飯を炊く・・・のはめんどいので、レトルトパックの赤飯でも食おうかと考えていたんだが残念だなあ(笑)。俺って、めでたいことがあってもなくても、昔から赤飯大好き人間なんだよね(笑)。近頃じゃ赤飯が嫌いだったり、そもそも赤飯を口にしたことのない子供が多いなんて話を聞いた時には俄には信じられなかったよ。「だって美味しくないじゃない。固くてもそもそしてるし・・・」なんてことを抜かしたりする。親が子供の頃に食わせてもらっていないから、自分の子供にも食わせないという、よくあるパターンなんだろうが、実に嘆かわしい話だ。
そんなことを思っていたら、何だか無性に「甘納豆の赤飯」が食いたくなってしまった。これは北海道の郷土料理というかソウルフードというか、とにかく北海道では赤飯といえば、生の小豆や大納言ではなく甘納豆を入れて炊き上げるのが定番なんだよね(農林水産省の公式サイト「うちの郷土料理~次世代に伝えたい大切な味~」でも紹介されている)。赤飯だけでも十分にご馳走なんだが、シャケやサバの塩焼きなんかがあると、これがまた実によく合って美味いんだよね。かなり前に帰郷した折、道の駅でそんな弁当を見つけた。本当はラーメンを食いに行く途中だったんだが、矢も楯もたまらず買い求めて、その場でたちまち平らげてしまったことがある(笑)。うーん、ここのところ何かにつけて望郷の念が募るんだよね。歳なのかも知れん・・・(笑)。
言い訳の文句が上手く決まらぬ

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