ソラ屋的には本当にいい時代になった ── また・残暑日記 令和四年十一月二十八日(月)

トップ画像は、先週の黄昏時に見つけたちょっと妖しげな感じのする雲だ。日没直後なので、観察点からの距離と高度差によって夕映えに染まる雲とそうでない雲に別れているのは、この時間帯の定番の光景だ。画像下側の小雲塊列は、どうやら尾流雲だと思われる。俺的には、中央やや左寄りに見える格子ドット状の微小雲列が面白いと思うんだがどうだろう(笑)。そうそう、見てたら何だかカニ爪が食いたくなってきたんだよね(笑)。
数日前、デスクの引き出しの奥からこんなものが出て来た。もうとっくに忘れていたんだが、銀塩(アナログ)一眼レフ時代に使っていた、機材や露出値などを記録するための「撮影データシート」だ。もちろん、そったらもんが売っている訳じゃないので自作だよ(笑)。

写友の多くは同じようなデータシートを自作して利用していたんだが、中には「全く無意味」「時間の無駄」などと豪語したり「ただの自己満足だろう」などと嘲笑する人もいたんだが・・・まあ、ほぼ例外なく下手っぴだったような気がするよ(笑)。考え方は人それぞれなんだが、俺としては若い頃から欠かさず撮影データを記録していてよかったと思っているし、拙いなりに感性を磨いたり技術力の向上に貢献してくれたことは間違いないと考えている。当然のことながら、プロの写真家の場合、写真誌などの掲載作品には撮影データを付記するのは常識なんだが、中にはプログラムオート、絞り優先オートなど露出モードだけで、実際の絞り値やシャッター速度を書いてくれない人もいる。「オートだから不要」とい思っているのかも知れないが、これはちょっと解せない。知りたいのは露出モードが何であれ、具体的な露出値やその補正値なんだよね。その作品を見て「露出モードを知りたい」なんて思うアマ写真家や写真ファンが果たしているんだろうか・・・(いるのかも知れないが)。
今は、デジ一眼に限らずコンデジでもスマホ内蔵カメラでも撮影データは自動的に記録されるので、こんなものを使う必要はないんだが、銀塩時代にはワンカット毎にシコシコと手書きで記録するしかなかった(笑)。もっともアナログ一眼時代の最後の愛機である"Canon EOS 1V"は、別売りのけっこうな値段のする専用ソフトウェアを利用すれば、ボディから撮影データを読み取ってPCに落とし込むことは出来た。「こいつは素晴らしい!」と思ってそのソフトを買ったんだが、結局シコシコ書いてたよ(笑)。あの紙のシートは、裏にちょっとしたメモを取ったり、遡行図の下書きなどを描いたりして何かと重宝していたんだよね(笑)。それにしても本当にいい時代になったと思う。デジタル時代が到来しなければ、おそらく俺は今みたいにソラ屋三昧をやっていなかっただろう(笑)。
花陰の君を黙って見つめてた リーガルリリー抜けた風を噛む (まるひら銀水)

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