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Boats Sail on the Rivers / 橋 ── クリスティーナ・ロセッティの詩を読んでみる 第3回

10 Comments
さえき奎
空とつちとにかかる橋、にじはどれより美しい。
「空とつちとにかかる橋、にじはどれより美しい。」 Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f8, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight
内側に淡い虹がもう一本見えている。これが「過剰虹」だ。

 今日もハイボールが美味い。バーボンと炭酸ってなんでこんなに合うんだろう? 飲みながらちょいとハードディスクの整理をしていたら何年も前に撮った虹の画像を見つけた。「そうそう、関東地方が未曾有の豪雨に見舞われた時だよな・・・」なんて記憶がよみがえって来る。ここ十年くらいで俺が見た一番素晴らしい虹だった。過剰虹まではっきり見えるなんてことはなかなか珍しい。虹って、実は氷晶系の大気光学現象と比較してもかなりレアな現象なんだよね。
 グラスを重ねるうちに悪ノリ企画を思いつく。クリスティーナ・ロセッティのあの有名な詩の挿絵としてこれを使ってやろうなんて、素面の時にはとても考えつかない大胆で畏れ多いコラボ企画だ(笑)。クリスティーナ、ごめんよ。この一回だけだから。まあ、飲もうぜ・・・って君は飲まないんだろな、おそらく。でも、時空を越えた遠い異国のファンからとりあえず、献杯!

"Boats Sail on the Rivers"

Christina Rossetti

Boats sail on the rivers,
 And ships sail on the seas;
But clouds that sail across the sky
 Are prettier far than these.

There are bridges on the rivers,
 As pretty as you please;
But the bow that bridges heaven,
 And overtops the trees,
And builds a road from earth to sky,
 Is prettier far than these.



「橋」

クリスティーナ・ロセッティ

小船はゆくよ、川の上、
汽船はゆくよ、海の上、
けれども空の上をゆく、
雲はどれより美しい。

川にはかかる橋の数、
きれいな、きれいな橋の数、
けれども遠い木の上の
空とつちとにかかる橋、
にじはどれより美しい。


(西条八十 訳)

出典:"SING-SONG – A Nursley Ryme Book"(クリスティーナ・ロセッティ童謡集)1893年 所収
Boats Sail on the Rivers
アーサー・ヒューズによる"SING-SONG – A Nursley Ryme Book"のオリジナル挿絵
 "Who Has Seen the Wind? / 誰(だあれ)が風をみたでしょう"と並んでよく知られ、愛されている一篇だ。個人的には、この作品が今でも一番好きだ。とにかく西条八十の訳が素晴らし過ぎて他の追随を許さない。高校時代から何度も挑戦はしているのだが、その度に絶望のどん底に突き落とされる(笑)。もうやめた、やめた。西条八十先生に献杯!

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さえき奎
Posted byさえき奎

Comments 10

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さえき奎
さえき奎  
Re: タイトルなし

黒ゆとりさん、こんにちは。

> あっ! そういうことだったんですね!

そうなんです。そういうことなんです(笑)。

> んー、うっすら見える……かもしれないです。

信じれば絶対に見えます(笑)!

> でも私などは言われないと気づかない……。

言われて気づく人はすごい人なんですね。言われても気づかない人、端から気づく気もない人の方がずっと多いんですよ。

> さえきさんてもしかして、独自に天気を予測できたりしませんか?

そんな畏れ多いことは出来ません。気象予報士を目指していたんですが挫折しました(笑)。

2019/08/15 (Thu) 11:52 | EDIT | REPLY |   
黒ゆとり  

あっ! そういうことだったんですね!
んー、うっすら見える……かもしれないです。
でも私などは言われないと気づかない……。
さえきさんてもしかして、独自に天気を予測できたりしませんか?

2019/08/14 (Wed) 16:21 | EDIT | REPLY |   
さえき奎
さえき奎  
Re: こんにちは

砂時計さん、こんにちは

> 西条八十先生の訳なんですね
> 本当に素敵な誌を読むことが
> 出来ました

楽しんでいただいて何よりです。元々は子供向けの詩なんですが、世界中の人から愛されています。それにしても訳の違いは大きいですね。

> 更に虹も素晴らしいですね。
> お酒が進むのも分りますね

虹は他の大気光学現象と違って降雨後に出現しますので、大気の汚れとかあまり影響しないんですが、こんなに光彩が鮮やかに出ているの虹を見たのは久しぶりでしたね。ここまでになるとは思いもしなかったので、ワイド・ズームを持って出なかったことが唯一の心残りです(笑)。

2019/08/14 (Wed) 11:33 | EDIT | REPLY |   
さえき奎
さえき奎  
Re: おはようございます♪

がちょーさん、こんにちは。

> ハイボール飲みながら虹を観て、そして詩人の歌を聴く。
> いい具合にほろ酔いで気分もよくなりますよね‼

いや、まったくです。世にこんな贅沢な酒の肴があるでしょうか(笑)。まあ、詩はともかく虹とか大気光学現象は、いつでも好きな時にという訳にはいかないのが辛いところですが(笑)。

> 本日はこれからお仕事です
> ガンバりましょう!!

私も仕事で外出になってしまいました。雨降ってるのに・・・(笑)。お互いがんばりましょう。夜美味い酒を飲るために(笑)。

2019/08/14 (Wed) 11:25 | EDIT | REPLY |   
さえき奎
さえき奎  
Re: タイトルなし

黒ゆとりさん、こんにちは。

> 一重でも十分綺麗なんですが、もうひとつの虹が見えない……(´・ω・`)
> スマホのディスプレイが悪いんでしょうか……。

えーと、虹本体のすぐ下、紫色の帯の下に微かに緑色っぽい帯が見えませんか? 写真の虹の明るい方に明瞭に出ています。いわゆるダブル・レインボウと言われる副虹(主虹の上の方に出る)とは違います。また近いうちにこの辺りの解説的記事を載せる予定ですので、ご参考にしていただければと思います。

> 私も久しぶりに虹を見たいです。
> で、ほんとに今気づきました。
> rainbowって、そうですよね、bowなんですね。

英語はストレートですからね。虹は"bow"で、大気光学現象は"arc"や"halo"なんです。

> びっくりするほどぼーっと生きています。

えーと、えーと座布団一枚(笑)!

2019/08/14 (Wed) 11:21 | EDIT | REPLY |   
さえき奎
さえき奎  
Re: 西條八十が・・・。

オグリン♪さん、こんにちは。

> 金子みすゞの作品はクリスティーナを彷彿とさせると、訳者の西條八十が言っていたらしいデス。

言ってましたね。私も似ている部分はあると思います。ただ、みすずとクリスティーナの一番の違いはみすずの詩からは死の匂いがしないことでしょうかね。雰囲気的にはむしろサラ・ティーズデールの方に似ているんじゃないかなと思います。

> いつまでも新鮮で美しい詩、西條八十も偉大ですね。

偉大すぎますね。クリスティーナの詩については西条八十、三井ふたばこ親子の訳が突出していて実にやりにくいです(笑)。

2019/08/14 (Wed) 11:14 | EDIT | REPLY |   
砂時計  
こんにちは

西条八十先生の訳なんですね
本当に素敵な誌を読むことが
出来ました
更に虹も素晴らしいですね。
お酒が進むのも分りますね

2019/08/14 (Wed) 10:08 | EDIT | REPLY |   
がちょー  
おはようございます♪

ハイボール飲みながら虹を観て、そして詩人の歌を聴く。
いい具合にほろ酔いで気分もよくなりますよね‼

お洒落なブログ、日記の鑑賞を楽しみさせていただきましたよ☆

本日はこれからお仕事です
ガンバりましょう!!


2019/08/14 (Wed) 07:43 | EDIT | REPLY |   
黒ゆとり  

一重でも十分綺麗なんですが、もうひとつの虹が見えない……(´・ω・`)
スマホのディスプレイが悪いんでしょうか……。
私も久しぶりに虹を見たいです。
で、ほんとに今気づきました。
rainbowって、そうですよね、bowなんですね。
びっくりするほどぼーっと生きています。

2019/08/14 (Wed) 04:18 | EDIT | REPLY |   
オグリン♪  
西條八十が・・・。

金子みすゞの作品はクリスティーナを彷彿とさせると、訳者の西條八十が言っていたらしいデス。

いつまでも新鮮で美しい詩、西條八十も偉大ですね。

2019/08/13 (Tue) 23:58 | EDIT | REPLY |   

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