イエローとゴシック体の夏のあやうさ ── 直前寸前・夏待日記 令和四年六月二十三日(木)

トップ画像は皆様お馴染みのというか、もう見飽きたとブーイングが来るんじゃないかと思いながらおそるおそる掲載してみた巻層雲に出現した22度ハロ(内暈)だ。そうそう、22度ハロに直下から右上にかけてもやもやと見える細長い雲は、これまたお馴染みの飛行機雲のなれの果てだ(笑)。今年は大気光学現象的にはちょっと冴えていない。もちろん、冴えていないというのは、あくまでも「俺のところでは」という意味においての話だからね(笑)。それにしてもだよ、もう夏至も過ぎたし、また今年も環水平アーク(残念ながら、これは借り物の画像だ)とはご無沙汰のまま終わるんじゃないかと嫌な予感がしているんだよね(笑)。大気光学現象の中でも環水平アークは太陽高度が58度以上でなければ出現しないので、我が国において観測できるチャンスは夏至を挟んだ前後半年程度に限られるんだよね。
では、今宵も二日酔いの余韻が続いているので、これにてしたっけ・・・なんて訳にはいかないべ(笑)。ということで、今宵はちょいとレアで大変興味深い大気光学現象をご紹介してみたいと思う。まあ、まずは次の動画をとくとご覧あれ。
例によってカルトな連中が、雲の向こうに隠れているUFOが殺人光線を放射しているとか、巨大地震の前兆現象だなどと騒ぎ立てる前に書いておくけれど、実はこれ、アメリカのテキサス州で撮影された「クラウンフラッシュ」(英語:Crown flash)という、極めて稀にしか見られない大気光学現象なんだよね。ただ、詳細な原理は未だ解明されていないらしいんだが、積乱雲などの雲頂部に存在する氷晶(氷の微細な結晶)が帯電して、電磁場が変化することにより太陽光の反射方向も変化する現象とされているそうだ。ちなみに画像中央上部の虹色の光彩は22度ハロ(内暈)の一部なんだが、クラウンフラッシュの先端が近づいたり離れたりすると光彩の鮮やかさも連動して変化しているように見える。このことからもクラウンフラッシュが、帯電した氷晶の電磁場の変化によるものだということがなんとなく理解できる。
実は、数年前にほんの一瞬だが、これによく似た「光の帯が動く」現象を見たことがある。俺は動画には全く関心がなく、現在の愛機になってから未だかつて一度も動画を撮ったことのない人なんだが、この現象ばかりは静止画ではよろしくないでしょう(笑)、万が一ということもあり得るので一応動画撮影方法を勉強しておいた方がいいかも・・・などと、たった今思った(笑)。
黒髪に映えて透けるイエローとゴシック体の夏のあやうさ (まるひら銀水)

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