春の「珍客」が今年も来てくれました ── さてさて・夏待日記 令和四年四月二十五日(月)

今年も来てくれました。仲良く並んで生えたアミガサタケの子実体(左:全長9cm・頭部最大径3cm、右:全長10cm・頭部最大径4cm)。見た目はアレだが、大変美味なキノコとして知られている。
今朝リビングの雨戸を開けると、庭の右手奥の方に何やら茶色い塊がいくつか見えた。まあ、我が家の庭には時折名前もわからない怪しげなキノコが生えるんだが、これはもうすぐわかったよ。アミガサタケさん、今年も来てくれました・・・というか、昨年の子実体が放出した胞子から発芽した菌糸が再び子実体に成長したということなんだろけれど、そうストレートに言ってしまうと身も蓋もないからね(笑)。昨年は3本だけだったが、今年は何と5本も生えている。土曜日に庭木の剪定をした際には見当たらなかったので、昨日から今朝にかけて生え出たと思われる。どんなキノコかということは、ちょっと昨年の記事から要約・再掲してみる。
我が国にはアミガサタケの仲間が10種類ほど分布しているそうだが、これはその中でも"ネーミング種"の「アミガサタケ」(学名:"Morchella esculenta (L.) Pers. var. esculenta" )だと思われる。アミガサタケは、チャワンタケ目アミガサタケ科アミガサタケ属に属する子嚢菌類のキノコの一種で食用になる。フランスでは「モリーユ(Morille)」、英語圏では「モレル(Morel)」という名称で知られる高級食材の食用キノコとされている。但し、非常に美味ではあるが、有毒成分を有するので生食はご法度、10分以上茹でこぼす必要があるそうだ。処理後でもアルコールと一緒に摂取すると副作用があるとか、美味故なのかどうかは知らないが結構厄介なキノコらしい(笑)。山では森林内や林道沿いなどで見かけたこともあるんだが、市街地の公園や空き地などに生えることも決して珍しくはないらしい。

画像左:Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight (全長7cm・頭部最大径3cm)
画像右:Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight (全長6cm・頭部最大径2.5cm)
ついでなので、このキノコの最大の特徴である窪みのある頭部の構造をアップ画像でご紹介させていただくことにする。これをグロテスクと思うか面白いと見るかは人によって様々だと思うが(俺はもちろん後者だが)、不快に感じた方にはあらかじめお詫びしておきたいと思う(笑)。こうして、時折アミガサタケや桔梗草などを撮る機会があったりすると、100mmマクロレンズを処分するんじゃなかったな・・・などとちょっと後悔するんだよね(笑)。

肋脈に囲まれた多数の蜂の巣状の窪みの集合体のアップ画像。
一般的な茸では傘の裏側の襞の部分に胞子が出来るんだが、アミガサタケではその名の由来にもなっている特徴ある窪みの内面に多数の子嚢が並んだ子実層があって、子嚢の内部に胞子を生成するそうだ。パスタの具などにすると大変美味いらしいんだが、我が家の庭はラウンドアップを散布しているので、今年も実食は泣く泣く断念したよ(笑)。ということで、本日はキノコの話題だけで

↑ 大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
- 関連記事
-
-
気象台へ続く径 ── はてさて・夏待日記 令和四年六月二日(木) 2022/06/02
-
続・見つけることの楽しみ ── SHIN・夏待日記 令和四年五月二十五日(水) 2022/05/25
-
春の「珍客」が今年も来てくれました ── さてさて・夏待日記 令和四年四月二十五日(月) 2022/04/25
-
カルトな連中の流言飛語は無視すべし! ── 続・夏待日記 令和四年一月十六日(日) 2022/01/16
-
世界津波の日・津波防災の日に寄せて ── 続・望夏日記 令和三年十一月五日(金) 2021/11/05
-