【改訂版】「10年後の私たちは何をしているんだろう?」 ── 新・夏待日記 令和四年二月二十八日(月)

二層に重なる層積雲。はるか上空には巻雲。そして地平付近に広がるのは巻層雲だ。
いつもお邪魔している方のサイトにこんな記事が載っていた。一念発起スマホの操作方法を習熟しようとした時の感想なんだけど「スマホって聞きもしないことを蕩々とまくしたてるおたくみたいだ」というようなことが書いてあった。一瞬「全く以てそのとおり!」なんて同意して笑ったんだけど、すぐに「もしかしたら、これって俺のことじゃないか」と気がついて愕然としたよ(笑)。やらかしているかも知れないな・・・いや、知らず知らずのうちにやらかしてしまっているに違いないと思った(笑)。相手の都合などおかまいなしに、自分しか興味のない話題を延々と喋るのは典型的なおたく病の症状だ(笑)。我が身を振り返ってみるとあれやこれやと思い当たる。まあ、自分のブログは一応「独裁帝国」だから仕方ないとしても、よそ様のブログへ押しかけてまでそれをやるのは迷惑行為以外のなにものでもないということは、いくら俺にだってわかることだからさ(笑)。フォロワー・読者諸兄姉の皆様、いつも勝手ばかりしてごめんなさい。
ところで『花とアリス』や『ラストレター』の岩井俊二監督が脚本を書きプロデュースをした『虹の女神 Rainbow Song』(熊澤尚人監督作品、平成18年/2006年)という映画があって、ソラ屋的にも大好きな作品だ。何がよかったかかというと、あの映画の冒頭でいきなり「環水平アーク」が出て来るんだよね(笑)。それを主人公の岸田智也(市原隼人)が携帯のカメラで撮影する。そのシーンを見て、俺は「ああ、タイトルが『虹の女神』だし、環水平アークを虹といいたいんだね」などと思った。フツーによくある誤解だからだ(学術的にも「虹」とは太陽光が「水滴」を通過する際の屈折・反射・分散によるものだけを指すので「氷晶」に由来する「環水平アーク」や「環天頂アーク」は「虹のような光彩の現象」ではあるが断じて「虹ではない」ということは是非知っておいてほしい)。すると、次のシーンのバックに流れるラジオのニュースの中で「今日関東全域で水平な虹が見られました。これは正式には環水平アークという現象で・・・」などとさらっと注釈コメントを入れていたんだよね。俺がソラ屋だから言う訳じゃないが、素晴らしいセンスだよね。だから好きなんだなあ、岩井サンって。『花は咲く』のような、いつまでも人の心に残る歌詞を書くはずの人だよね。
「10年後の私たちは何をしているんだろう?」。ヒロインの佐藤あおい(上野樹里)が、劇中でつぶやくこのストーリーを象徴するような切ない台詞だ。ああ、映画のシーンをあれこれと思い出しちまって、したたかに飲んでいるんだよね。で、今宵は『虹の女神 Rainbow Song』を観ようかと思ってDVDを探したんだけど、どこにも見当たらない(笑)。まいったなあ。TVの録画じゃなくて正式のセルDVDなのに・・・。意地になって家探しをしていたらBDのTV録画版が出て来たので、こっちを観ることにした。というか、DVDよりBDが断然いいに決まっているから(笑)。

これは正真正銘の本物の虹だ。主虹・副虹・過剰虹が確認出来る。
「馴れ合いは嫌」ってさ、意味分かんねえ! 車窓拭って虹の脚見る (まるひら銀水)

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