ラーメンライスってそんなにおかしいか？ ── 魅惑のセットか悪魔のコンビネーションか？

「この光環ってせめてもの罪滅ぼしですか？」　Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylight
梅雨のわずかな晴れ間に出現した鮮やかな光環。肉眼でもはっきりと光彩がわかるほどだった。
　今日所用があって外出したら公園の花壇でコスモスが満開状態になっていた。いや、真夏に数輪咲いているのはよく見かけるんだけど、いくらなんでも7月にこれはおかしいでしょう。

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湯気の向こう髪かきあげる君にきゅん ラーメンの味とんと憶えず


　今日MIZUさんのところ（MIZU NOTE）へお邪魔していたら富山のブラックラ－メンについての記事が載っていた。スープがすごく濃い目でブラックに見えることがその名の所以だとのこと。とにかく濃いのでライスが欲しくなる「おかず系ラーメン」ということらしい。MIZUさんよると「身体がたまに求める不思議なしょっぱさ」の「また欲しくなる中毒性の高いラーメン」だそうだ。うーん、これって東京でいえば、赤坂見附の「一点張」に近い味わいのような気がする。ラーメン好きとしてはたまんねーです。早速「明日のためのラーメンリスト」に加えたことは言うまでもない（笑）。
　ということで、今日は「ラーメンライス」について熱く語ってみようと思う。「ラーメンライス」なんて聞くと、もうそれだけで脊髄反射を起こす人が少なからず存在するんだよね。曰く「炭水化物と炭水化物ってあり得ない」「その組合せって、どう考えてもまともじゃない」「どんな食生活して来たんだよ」などなど･･･。いや、こういうのってラーメンライスだけじゃないぞ。中華だと「ラーメンチャーハン」なんて上位バリエーションもあるし「焼きそばライス」なんてのもある。中華系だけじゃない。日本蕎麦でも「○○そばライス」なんてセットも珍しくないし「かけそばカツ丼セット」なんてのは、もはや蕎麦屋のランチメニューの定番だろう。
　俺は昔 まるで豚のような でっぷりとよく肥えた 太ってはいるが力士には少し負けるレベルの 必要以上に脂肪も贅肉もたっぷりとついたふくよかな友人にこれを言われたことがある。「信じられんなー。どうしたらこういうものを組合せようという発想になるのか理解できない」なんてことを抜かすので「お前だってこないだパスタとガーリックトーストを美味そうに食ってたじゃねえか。あれは炭水化物同士じゃないのかよ？」「いや、あれはあくまでもパスタの前菜としてだから･･･」「前菜って、お代わりしてパスタと一緒に食ってたのは誰だっけ？」なんてやりとりがあったことを昨日のことのように覚えている（笑）。大体、マイマヨネーズを常に携行して、チャーハンにでもパスタにでも何でもかんでもこいつをぶち込まなきゃ食えないヤツに言われたくねーっての（笑）。まあ、俺だって決して上品なもんじゃないってことは認めるよ。身体にも決してやさしくないってこともさ･･･。だけどラーメンにしても蕎麦にしても、一部方面では何だかたいそうな食いもんみたいなことになっちまってるけど、元々そんなに上品な食いもんだったかどうか考えてみてくれよ。まあ、そんなことは脇に置いといてさ、あり得なかろうが、下品だろうが、身体に悪かろうがとにかく美味いんだからしょうがねえだろ（笑）。

嗚呼、ラーメンライス ── 魅惑のセットか悪魔のコンビネーションか？（これは「ブラックラーメン」ではありません）
画像出典：c******************************p 氏撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。
　こんな話もあった。大学時代に野球部が優勝して神宮球場から大学まで祝賀パレードに参加した後、友人のアパートで大宴会となった。しこたま飲んでそのまま5人くらいで雑魚寝。翌朝というかほとんど昼近くなっていたが、みんなでラーメン・ライスを食った（もちろんインスタントラーメンだが）。友人の中に一人ほんものの坊ちゃんがいて、インスタントラーメンを食うのも初めてならラーメンライスを食うのも初めてだと言ってた。まあ、彼の場合はあのポルコ・ロッソ野郎とは違って、部屋数が全部で20くらいある大邸宅に住む正真正銘の坊ちゃんなんで、こんなことを言っても全然不思議じゃないってみんな思った。でも、そいつは「すごく美味いな。これって今まで美味いと思ったもんの中でベスト3に入る」なんて言ってガツガツと食ったんだよ。まあ、しこたま飲んで寝込んじまった翌日の飯だったので、身体が猛烈に塩分と炭水化物を欲していたっていうこともあるんだろうが、見栄や偏見を捨て去ればラーメンライスはこのように正しく評価されるべき組合せだと思う。
　そういえば、しーちゃんともこんなことがあった。俺たちは道産子同士なのでもちろんラーメン大好き人間だ。映画を観た後なんかはよくラーメンを食べていた。

画像左：「これが富山ブラックラーメンだ！」　　画像右：「だまされたと思って食べてみてよ」
画像（左右とも）出典： MIZU NOTE に掲載されているこの作品は著作者であるMIZU氏の許諾を得て転載しています。
まさしくこんなミニ・チャーシュー＋メンマ丼でした。MIZUさん、画像の転載をご快諾いただきまして本当にありがとうございました。
　（釧路市内の某ラーメン店に若いカップルが入って来る。映画でも観た帰りらしく、やや上気した面持ちで話がはずんでいる。店員さんがオーダーを取りに来る）
しーちゃん：私はラーメン、醤油で。
俺：えーと、俺はチャーシューメン大盛りにライス付けてください。
　（オーダーを取った店員さん、下手方面に去る）
しーちゃん：奎ちゃん、おかしいよ、その組合せって。
俺：そうかなあ･･･。でも美味いんだよ、これが。
しーちゃん：うーん、でも主食に主食っていうか･･･。
　（オーダーした品が運ばれて来る）
俺：すみませーん、取り皿一つお願いします。
しーちゃん：？
　（俺さんは取り皿にライスを少し取り分けるとチャーシューとメンマを載せてミニ丼をこさえる）
俺：だまされたと思ってちょっとこれ食べてみてよ。ラーメンと合わせてさ。
　（しーちゃん、おそるおそる食べてみる）
しーちゃん：ふーん、ほんとだ。意外とイケるし美味しいね。知らなかった。前言撤回するよ。でも、女の子一人だと勇気いるな、これは。あんな勇気もこんな勇気もね。
　（後日再びラーメン店に入る二人）
俺：えーと、チャーシューメン大盛りにライス付けてください。
しーちゃん：私は醤油ラーメン。あ、取り皿一つお願いします。
そう言うと、しーちゃんは俺の方へあの悪戯っぽい魔女の微笑みを投げかけた。その時俺は初めて知ったんだ。マンガみたいに、胸がきゅんとすることがほんとにあるんだって。

　それにしても、食いもんの身体に悪いレベルと美味さって完全に比例してると思わないか？


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