Archive2019年05月 1/4
「渓流の妖精」カワネズミくんとの素晴らしい遭遇

「渓流の妖精『カワネズミ』」 このようにゆったりと泳ぐ姿が撮影されることは大変珍しく貴重な写真である。画面左側の細長い茶色のものは一見小枝のように見えるがカワネズミの尻尾で、おそらく泳ぐ時のバランスを取ったり舵の役目をしているのではないかと想像する。出典:「信州(長野県)中央の自然(野鳥、山野草、風景)」に掲載されているこの作品は著作者である「アルプスの風花」氏の許諾を得て転載しています。 カワネ...
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長田弘の「最初の質問」を読んでみる

「今日あなたは空を見上げましたか」 Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f8, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight大楠の向こうに沈む夕陽の上に巻雲が出た。一見ありふれてはいるが私の被写体としては真の実力者が勢揃いしたといった感じだ。少しづつフレーミングをずらしながらゆっくりと撮影しているとワンカット撮る度にもう空の色が変わっている。光は人間の都合などにつき合ってはくれない。 私が、詩人長田弘氏(...
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[緊急特別企画 ── ちょっと真面目にやってみる]そもそもあんたって誰なのよ?(ロング・インタビュー その4)

「沢の虜囚」 Canon EOS-1N, EF28-70mm F2.8L USM, f16, 1sec., Ektachrome DYNA HighColor100前回と同じ沢の同じ日のカットより。何度となくここで撮影しているので細かい岩の割れ目の形や位置まで記憶してしまった。この場所で日がな一日撮影していると時の経つのをすっかり忘れてしまう。あまり未練を持つと「沢に捕まる」という伝説もこの空間ではわかりそうな気がしてくる。 前回へ戻る:[緊急特別企画 ── ちょっと真面...
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[緊急特別企画 ── ちょっと真面目にやってみる]そもそもあんたって誰なのよ?(ロング・インタビュー その3)

「沢の憂愁」 Canon EOS-1N, EF28-70mm F2.8L USM, f16, 1sec., Ektachrome DYNA HighColor100銀塩時代のカットから。この沢で一番お気に入りの滝だ。落差は20mほどだが、季節毎に様々な表情を見せてくれるし滝の形式として多くの要素を有しているので撮っていて全く飽きない。朝9時頃から登ったり降りたりまた右岸へ左岸へと移動しながら撮影していて、はっと気がつくと昼飯を食うのも忘れて午後3時を回っている。もうそろそろ沢...
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過去は未来である

「明日を祈る!」 Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f8, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight沈み行く夕陽を浴びて佇むヒヨドリ。数日前、この親鳥は巣立ちを目前にしたヒナを失っている。 「共にある」ということは現世における存在が「有か無か」という問題ではない。しかし、残された者は逝ってしまった者の無念や想いをしっかりと受け止め背負って行くことになる。決意とか信念といった大袈裟に構えたことをやろ...
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そもそもあんたって誰なのよ?(ロング・インタビュー その2)

"I Long to Be Close to You" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight黄昏に寄り添う二つのちぎれ雲。陽は足早に落ちて影法師が長く伸びて行く。雲同士でも別れが辛いことってあるんだろうな、きっと。さえき奎って何者?そんな(誰も知りたくない)疑問を当サイトの美人秘書コンビ、たきちゃんとさわちゃんがさえき奎本人に突撃インタビューを敢行!その謎を白日の下に晒すこ...
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そうか、今日は君だけか

「そうか、今日は君らだけか ― 22度ハロとオーレオールが見える光環」 Canon EOS 5Ds R, EF 24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight「そうか、今日は君だけか」と何気なく撮った22度ハロ(内暈、うちがさ)のカットにその時は全く気がつかなかった光環がはっきりとに写っていた。よく見ると太陽を薄い毛状巻雲が覆っていて、花粉光環でもないのにオーレオール(aureole, 光環の一番内側の青白い環)がはっ...
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Tレックスあるいはファルコン vs. ネズミーランドのヒーロー

Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f5.6, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight並んで夕景に浮かび上がったTレックス(左側の右向き)あるいはファルコン(左側の左向き)とネズミーランドのヒーロー(右側) ある時夕陽を撮影していたら、何やら雲の形があの高名なファンタジー・キャラクターが左向きに並んでいる姿に見えてきたので急いでシャッターを切りました。一つは明らかにあの有名なネズミーランドのヒーローで...
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巻雲を愛す

「巻雲を愛す」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/250sec., ISO100, WB:Daylightそこはかとなく秋の気配を感じさせる晩夏の空に巻雲が映える。上空の風が強いのか鈎状から房状、もつれ状へと変化する姿を見せてくれた。 巻雲(けんうん)は雲の一種。刷毛で伸ばしたように、または繊維状の、細い雲が散らばった形の白い雲である。細い雲片一つ一つがぼやけず輪郭がはっきりしていて、絹のような光沢をもつのが...
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課題図書と読書感想文を直ちに廃止せよ!

「こっちへ来るなよ ― シルエットで姿を現した巨大積乱雲」 Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f5.6, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight 明るいうちは別段どうということのない彼方の雲塊に見えたが、陽が傾くとそれは薄暮の空に巨大なシルエットとなって姿を現した。対流圏界面(対流圏と成層圏の境界)に到達した積乱雲の雲頂が広がった「かなとこ雲」を撮影したものではなく、この雲がそのまま地平線(フレームの下...
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