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Category詩 1/11

至福の一歩は「出合」から ── 続・残暑日記 令和五年九月十七日(日)

「大楠燃える黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO800, WB:Daylight 本日のトップ画像は、当ブログではすっかりお馴染みの大楠と夕景の一コマだ。「燃える」というのは、あまりにも月並みなレトリックだとは思うんだが、久々にちょいと二日酔いしてしまって、いくら考えてもよいフレーズが浮かんで来ないんだよね(笑)。まあ、残照に映える高積雲を炎に見立てたということで、どうか笑って見過ご...

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【三訂版】 逝く夏を悼む ── 続・残暑日記 令和五年九月十六日(土)

「逝く夏を悼む」akizou さん撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。  例年ならこの訳詞は八月の終わりに掲載させてもらっているんだが、最近の我が国では九月中旬までは紛れもない夏だと俺は思っているんだよね。ということで、九月もちょうど半ばを過ぎた本日、今夏・・への鎮魂歌として再掲させてもらうことにした(笑)。まあ、春の"There Will Come Soft Rains / 優しく雨ぞ降りしきる"と晩夏の&quo...

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Mother Shake the Cherry-tree / さくらんぼ狩り ── クリスティーナ・ロセッティの詩を読んでみる 第10回

「遡上する雲たち」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight並列する波状高積雲なんだが、世界気象機関(WMO:World Meteorological Organization)の定める「国際雲図帳」(International Cloud Atlas)分類上では高積雲の副変種である「放射状雲」となるんだろうな。ある特定の方向から見た時にしか成立しない見かけ上のフォルムで命名してしまうのは如何なものだろう。「並行雲」とか「...

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夏の詩集 ── 『一冊の小瓶』や『朝の詩』などから磯貝裕美さんの詩を読んでみる 第17回

「夏の栞」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight三枚あるので、一枚はしーちゃんに、一枚は裕美さんに、そして一枚は自分用に。 本当に久々になるんだが、本日は俺の敬愛する詩人磯貝裕美さんの作品をご紹介させていただきたいと思う。実は一昨年の7月に産経新聞の『朝の詩』に掲載された「遠い夏」をこのシリーズでもご紹介させてもらったんだが、その際に裕美さんが「実はもう一つの&...

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【改訂版】 Boats Sail on the Rivers / 橋 ── クリスティーナ・ロセッティの詩を読んでみる 第3回

「天空からのエール (その7)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日は鬱陶しい梅雨空に引導を渡すため、こんな記事を企画してみた(笑)。もう何度かご紹介させてもらったことのあるこの詩は、クリスティーナ・ロセッティの作品の中でも"Who Has Seen the Wind? / 誰(だあれ)が風をみたでしょう"と並んでもっともよく知られ、愛されている一篇だ。そうだね。俺とし...

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May Wind / 五月の風 [ストリートピアノの調べに乗って ── サラ・ティーズデールの詩を訳してみる 第12回]

「五月の風 ── VHFアンテナのある空景 (その59)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 五月の梅雨入りをなんとか免れた関東地方は、今日も爽やかな北海道サマーの一日だった。早いもので、その五月も今日が晦日となってしまった。先日掲載したクリスティーナ・ロセッティの"May / 五月"に続いて、本日は逝ける五月への鎮魂の意味を込めサラ・ティーズデールの一篇を拙訳...

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May / 五月 ── クリスティーナ・ロセッティの詩を読んでみる 第9回

"Ah, Pleasant May!" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日は、敬愛するクリスティーナ・ロセッティの作品から「逝ける五月への鎮魂」として"May"(五月)というタイトルの一篇をご紹介させていただきたいと思う。前回掲載の"Another Spring"(また来る春)と同様にクリスティーナが20代半ばの頃の作品なんだが、彼女の死生観が垣間見えるような美...

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The River / 川の嘆き [今はもう海水のように苦々しい ── サラ・ティーズデールの詩を訳してみる 第11回]

「威風堂々と」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 昨日の記事でもお断りしたとおり、本日はプライベートな所用のためフォロワー・読者諸兄姉の皆様方のところへお邪魔することが出来ません。また、メールやコメントなどへの返信も後日とさせていただきたいと思います。何卒ご容赦ください。"The River"Sara TeasdaleI came from the sunny valleysAnd sought for the ope...

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【四訂版】 There Will Come Soft Rains / 優しく雨ぞ降りしきる [暁にめざめし春の女神すら我らが去りしことをばそれと心づかざらん ── サラ・ティーズデールを訳してみる 第1回]

「暁にめざめし春の女神すら」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight 今年も本ブログ恒例の『やさしく雨ぞ降りしきる』をご紹介させていただく季節となった(笑)。もう読み飽きた、耳タコだというフォロワー・読者諸兄姉の皆様におかれましては、この記事は本ブログ恒例の"生誕祭"みたいなものなので、何卒ご容赦のほどを(笑)。 何度も触れているが、この詩の冒頭にあ...

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こわれもの ── 『一冊の小瓶』と『朝の詩』から磯貝裕美さんの詩を読んでみる 第16回

"A Time of Love, a Time of Hate" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight俄に夕陽を覆い隠す乱層雲。雲底からは尾流雲を生じ始めている もうとっくに見切りをつけている産経新聞の一面最上段に掲載される『朝の詩』なんだが、そろそろ生活面あたりへ引っ越した方がいいんじゃないかなどとボヤきながらも、ごくたまに「例外の日」があったりするのでいちおうチェックだけは続け...

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