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酒とソラの日々 / Lazy Days of Liquor and the Skies

酒のこと、空のこと、写真のこと、しーちゃんのこと、北海道のこと、気象のこと、映画のこと、詩のこと

[番外企画 ── ラーメンについて大いに語ってみる 第1回]そもそもあんたって誰なのよ?(ロング・インタビュー その8)

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さえき奎(けい)
異形のものたちが見せる空の奥行き #2「異形のものたちが見せる空の奥行き #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight

  前回へ戻る:そもそもあんたって誰なのよ?(ロング・インタビュー その7)   



たき:みなさま、3ヶ月のご無沙汰でした。
さわ:ほんと、もうこの企画やめたのかと思ってましたよ。
:さわちゃんさ、今後ろに何か隠さなかったか? "doda"とかってロゴが見えたんだけど(笑)。
さわ:え、これですか? 電車の網棚に捨ててあったのを拾って来ただけですから、ほほほ・・・。
:お前は終電のおっさんか(笑)?
たき:まあまあ、それで今日のテーマは何にするんですか?
:そうだなあ。寒くなって来たことだし、ラーメンについてやってみるか。インタビュー形式じゃなくて、たまには座談会みたいにざっくばらんに語りあってみようぜ。
さわ:いいですね。じゃあ、シナリオもなしですね(笑)。
:おい、読者の誤解を招くような発言はやめろよ。俺がいつシナリオを押しつけたりした・・・あ、1回だけあったか(笑)。
さわ:無言の圧力というか、それとなく質問を強要するのは毎回じゃないですか(笑)。
たき:さあ、いつもの儀式はそれくらいにして始めましょう(笑)。やっぱり釧路ラーメンからですか?
:そうだな。北海道の4大ラーメンの中じゃあまり知られていないんだけど、何といっても俺の故郷のラーメンだからさ。もう何度か記事でも採り上げているけど、イチオシはやっぱり「まるひら」だな。
たき:私も8月の北海道旅行ではじめて食べたんですけれど、確かに美味しかったです。平凡な醤油ラーメンのようでいて、関東には絶対にないじわじわと沁みて来る味ですね。何倍でもお代わり出来そうな気がしました。
さわ:話には聞いていましたけど、本当にインスタントラーメンみたいな細ちちれ麺なんですね。食べたら全然違ってましたけど(笑)。私大盛りをぺろりと食べちゃいました(笑)。
:そうだろ。それが外観と味覚面での釧路ラーメンの一大特徴なんだよ。

いつも変わらぬ味 ― まるひらの醬油ラーメン
「いつも変わらぬ安心の味、まるひらの醬油ラーメン」 Canon IXY 1, f4, 1/60sec., ISO200, WB:Auto, Aspect Ratio:3:2
たき:でも、こってり味が好みの人にはちょっと物足りないかも知れないですね。
:何度も書いてるけど、今の若いヤツにとって美味いかどうかというのは、とにかく一口目が「濃いか薄いか」ってことだからな。銀水系の「河むら」のマスターが博多のラーメンフェアか何かに出店した時、地元の人に「こんなもん薄くて食えん」とか言われて「それなら醤油を入れて食え!」と反撃したという伝説がある(笑)。大体さ、博多ラーメンと釧路ラーメンじゃ味噌煮込みうどんとざる蕎麦を比較するようなもんだからな(笑)。
さわ:以前の私だったら薄いと感じたかも知れないですね(笑)。
たき:そう言えば「まるひら」には醤油と塩だけで、味噌ラーメンってないんですね。
:「まるひら」に限らず、道内のラーメン屋には断固として味噌やっていないところも多いんだよ。そもそもラーメンってものは、醤油と塩だけでしか成立しない食いもんだから当然のことだと思うよ。味噌ラーメンは、まったく別の食いもんだと考えた方がいいんじゃないだろうか。それに、味噌ラーメンってあくまでも「札幌の文化」だからさ(笑)。例えば、コンソメスープに中華麺を入れてもラーメンにはならんだろう? 美味そうな気もしないでもないけど(笑)。
たき:確かに(笑)。
:まあ、そういう「異種混合」といえば、弟子屈(てしかが)の「両国食堂」、ここは本来は蕎麦屋なんだけど「そばラーメン」なるメニューがあることで有名だ(笑)。
さわ:もしかして、ラーメンのスープに日本蕎麦が入ってるんですか?
:逆だよ。蕎麦出汁に中華麺が入ってるんだけど、これがめっぽう美味いと来てる(笑)。ラーメンもある蕎麦屋は別に珍しくないけど、このメニューはちょっとユニークだ(笑)。山形とか東北地方にも同様のメニューがあるらしいんだが、ここが元祖だそうだ。
たき:弟子屈ですか。今回は「弟子屈ラーメン 弟子屈総本店」のラーメン食べちゃったんですけど、次回は是非行ってみたいですね。
さわ:「まるひら」で「どうして味噌をやっていないのか?」なんてしつこく聞いていたお客さんもいましたよ。
:無礼なやつだな。そんなやつは、頭かち割ってインスタントラーメンにそいつの脳みそをぶち込んで食わせてやりゃいいんだよ(笑)。日本で一番味噌ラーメンが好きなのは関東人だと思うよ。俺の友人にも味噌しか食わないって豪語する味覚音痴の自称ラーメンマニアが何人かいるよ(笑)。大体発祥の地札幌でも味噌離れが始まって久しいというのにさ。
たき:時間がなくて奎さんおすすめの「銀龍」とか白糠の「やはた」には回れませんでした。
さわ:夜は炉端焼きへ行く予定だったし、次の朝は絶対に勝手丼と決めていたから「竹老園東屋総本店」のお蕎麦も食べられなかったです。
たき:「泉屋」のスパカツも食べられなかったです。釧路の食べ歩きは一日や二日じゃ絶対に無理ですね。
:本当は市の中心部から車で40分ほどの布伏内という地区にあった「真澄(ますみ)」の塩ラーメンも食べてほしかったんだけどな。
さわ:あの「秘境のラーメン」とか「幻のラーメン」って言われてたお店ですね。
:そうだな。アンデス産岩塩、モンゴル産天日塩、伯方の塩、瀬戸のほんじおの4種の塩ラーメンが味わえた名店だったんだけど、惜しまれつつ2010年に閉店になった。これがアンデス産岩塩の塩ラーメンの写真だよ。

幻の一杯、真澄のアンデス岩塩の塩ラーメン
「幻の一杯、真澄のアンデス岩塩の塩ラーメン」 Canon IXY 1, f4, 1/60sec., ISO200, WB:Auto, Aspect Ratio:3:2
たきさわ:わあ、きれいに澄んだスープで美味しそう・・・。
:たきちゃんが言ってた白糠の「やはた」も、元々はこの近くの街で営業していたんだよ。それで「真澄」と同じようにその頃は塩がウリだったんだ。もう抜群に美味かったよ。
たき:これも釧路ラーメンに入るんですか?
:広い意味では道東のラーメン、たとえば浜中の「まるよ」や根室の「浅草軒」、紋別の「五十番」、足寄の「あさの食堂」、ここは地元出身の松山千春御用達の店として有名だけどな。さっき地名の出た弟子屈には「おかめ食堂」というおばあちゃんがやってた人気店があったんだけど、残念ながらここも店じまいしちまった。まあ、今挙げた店などは「釧路ラーメン」もしくは「釧路ラーメン系」といってもいいだろう。釧路というより「道東ラーメン」の方が適当かも知れん(笑)。あ、釧路には「釧路ラーメン」と並んで「秀航園系」という別系列のラーメンもあって、根強い人気があることも覚えておいてほしい。
さわ:ああ、なんだかお腹空いてきちゃいました(笑)。
たき:それじゃ、ここらでとりあえず第1回のお開きといたしましょう。
:今夜の打ち上げは当然ラーメンだろう?
さわ:えー、ラーメンだけですか?
たき:(こそっと)大丈夫だよ。S市の高級中華料理店Kを予約しておいたから。
:今夜は安上がりだな・・・しめしめ(笑)。

  次回へ続く:掲載時期未定  



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身体の暖房用燃料を投下する季節になったことを感じつつ切々と書いてみる

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さえき奎(けい)
あー、バクダン食いてーな・・・
「あー、バクダン食いてーな・・・」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight
 ポン菓子とかドン菓子とか呼ばれる菓子のこと知っているだろうか。俺は北海道の田舎育ちなので「ドンのおっさん」が巡回して来て実演販売をしていた記憶が微かにある。もしかしたら、親から聞いた話を勘違いしている可能性もあるが、安くて大量に入っている子供たちのお気に入りの菓子だったことは確かだ。材料によっていろいろな種類があるんだけど、一番好きだったのはコーンのドン菓子だった。といってもポップコーンのようにはじけずに、そのまま膨れてドン菓子になったやつをカラメルとか水飴で丸いボール状に固めたやつを「バクダン」と呼んでいた。北海道へ帰れば今でも売っているので、無性に食いたくなることがある。まん丸い積雲を見ていたら何だかそんなことを思いだした。

甘吹雪(きみげんこつ)
「バクダン」こと「甘吹雪・きみげんこつ」
左が「米」、右が「とうきび」のドンを丸く固めたものだ。ちなみに北海道ではとうもろこしのことを「とうきび」とか「とうきみ」という。
出典:田村食品(北海道檜山郡厚沢部町)

 話はころっと変わるんだけど、以前続・帯って本の一部なんだよ!── なんてしょーもない話を書いてみるという記事で、本の帯のことなんかを思いつくまま書きなぐったんだけど、本には帯以外にもいろいろ付属品が挟まったり、綴じ込まれたりしている。ちょっと思いつくままに挙げてみたい。

・広告チラシ

まあ、いらんといえばいらんものだが、思いがけず知らなかった本の情報を得たりすることもあるので、ざっと目を通すくらいの価値はあるだろう。

・帯

既にさんざん書き尽くしたので詳しくは書かないが、現在ではそこにある文章や視覚的情報の価値や表紙デザイン上の観点からも、間違いなく本の一部を構成する重要な要素である。

・栞または栞紐

栞はブックマーク、栞紐はスピンまたはリボンともいう。栞には、あらかじめ版元で挟み込んであるものと書店がサービスで付けてくれるものがある。初版限定のオリジナル栞が付くことがあったり、書店のサービス栞の方が立派だったりするなどなかなか奥が深い。

・月報

版元の宣伝に近いものから本の一部としか思えないものまで内容は様々だが、けっこう重要なものもあったりするので油断できない。

・カバー

書店がサービスで付けてくれるものではなく、本に元々付属している表紙をくるむカバーのこと。ダストカバーまたはジャケットカバーともいう。本来は表紙を保護する目的のものであったためこのように呼ばれる。

・函または箱

ケースともいう。版元や書店では「函」と「箱」を区別している。鞘形式が「函」で重箱形式が「箱」である。

・正誤表

事典類や専門書などに多い。修正事項があっても次版まで放置されるのが普通であるため、これが付属することは著者や版元の良心の証といえる。

・著者のメッセージカード

コミックなどの初版本に多い。イラストなどが描いてあり「買ってくれてありがとう」などと謝辞が記されている。時には、著者肉筆のイラストやサイン入りだったりすることもあり、後にその著者が高名になった場合プレミアムがつくこともある。

・「謹呈」などの短冊

のし・しおり・ふせんともいう。歌集・句集などに多い。これが挟まったままの新品同様の古書を入手した時などは、著者に対する憐憫の情を禁じえない。

・補充注文カード/売上カード

スリップまたは坊主などともいう。本来は書店が再発注や売上管理で使用するものだが、通販などで購入した際にそのまま付いてくることがある。栞がない本の場合、代用品としてけっこう重宝することがある。近年は、POSやオンラインの普及によりこれを挟まない版元が多くなっている。

・書店がサービスで付けてくれるカバー

本来的には、電車の中で読書する場合など何の本を読んでいるのか他人に悟られないようにすることが狙いなのだが、リセールバリューを落とさないためにも有用なアイテムである。ただし、書棚にこのカバーがかかった本ばかりが並ぶと、目的の本を探し出すことが困難になるため工夫が必要である。


 栞紐(スピン)といえば、普通一冊に一本付いてくるものだが、ちょっと前に誉田哲也が書いた剣道少女の物語「武士道シックスティーン」を買ったら、何と栞紐が2本付いていた。それも紅白のやつが(笑)。俺は昔から剣道女子が大好きで、試合が終わって面を外して上気した顔を見せる瞬間が一番萌えるんだよね。あ、変な意味じゃないんだよ。剣道女子は、その瞬間が一番美しいと言ってるだけなんだからさ。大学時代にすごく憧れていた先輩がいたんだよね。美しかった・・・。あ、脱線しちまった(笑)。とにかく剣道知ってるやつなら思わずニヤリとするような、そんな洒落たサービスだったんだよ。その紅白2本の栞紐はさ(笑)。
 で、本題に戻る(笑)。本を買ったら即余計なものは捨てるというヤツも多い。まあ、自分の本をどうしようが、それは所有者の勝手なんだけど、中にはあの記事で書いた俺の元友人のように、自分で買った本であろうが人から借りた本であろうが、何もかも捨てまくるヤツもいる(笑)。まあ、栞を捨てるヤツはいても、まさか栞紐(スピン)をちぎって捨てるヤツはいないだろうと思っていたら「邪魔くさいので必ず切る」なんて人間もいることを最近知った。それも意外に多い。あり得ねーよなー。がさつだよなー。絶対にお友達になりたくない人種だよなー。たまに古本でこんなのを掴まされることがあるけれど、ムカつくよなー(笑)。
 この栞のことを英語で「ブックマーク」というのは誰でも知っていることだと思っていたら、最近の本を読まない若者の中には「お気に入り」のリンクのことをいうネット用語だと信じて疑わないヤツも多いらしい。電子本にだってブックマークがあるってのにさ。
 けっこう大事なのは「月報」とか「栞」などとタイトルされた小冊子だ。必ず入っているというものではないが、著者や出版社から読者に対してのメッセージとか余録など、けっこう大事なことや面白いことが書いてあったりして「何で本文に載せないんだ」と思ったりすることもしばしばある。多分、大人の事情ってやつがあるんだろうけど、これは絶対に捨てられない。
 昨日から殺伐とした話題ばかり思いついて、自分で書いていてもどよーんとした気分になって来る。だから、強引にめでたい話題に振ってみようと思う(笑)。祝賀パレード、元へ「祝賀御列の儀」も滞りなく終えられたようで何よりである。そこで、知っている人も知らない人もいると思うが、こんなことをご紹介してみたいと思う。皇后陛下の旧姓名は小和田雅子、秋篠宮妃殿下の旧姓名は川嶋紀子であるのは周知のことであると思う。では、下の文字列をご覧いただきたい。

     
     

左から赤文字だけ、青文字だけを続けて読んでみてほしい。この偶然と調和もすごいが、これを最初に気づいた人もすごいと思う。

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小雨そぼ降る夜、缶チューハイ片手に切々と書いてみる

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さえき奎(けい)
空の彩り
「空の彩り」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight
 先日、友人からちょっとした頼まれごとをされたので、外出のついでに寄ってちゃちゃっと片付けたら、T社の缶チューハイのドライってやつを半ダースほどくれた。「チューハイなんぞ自分の好みで作って飲むし、もったいないからお前が飲めよ」と断ったんだが「これは甘くないから持って行け」というのでもらって来た。今日飲んでみると、まあまあイケる。仕事が終わってまず一杯という時にはいいかも知れない。何といっても、グラスや炭酸水を用意しなくてもすぐ飲めるのがいい。それにタダだからそれなりに美味い(笑)。
 以前の記事で、だんだん学校の先生が信用できなくなったなんて記事を書いたことがある。それは、俺が小学生の時に人魂や未確認飛行物体を見て先生に報告したのに、まともに取り合ってもらえなかったことに端を発しているんだね。先生、特に小学校の先生ってすごく責任重大だよね。人様の子供の人格形成にかかわるし、もしかしたら子供の人生を左右するようなすごい影響を及ぼす可能性のある仕事だからね。俺は、これらの経験から「学校の先生だけには絶対にならんでおこう」と決心したんだよ。とてもとても、そこまで責任感持ったり、腹括ったりする自信はないからさ(笑)。だから、今先生やってる人はすごいと思う。心から敬意を抱かざるを得ない。最近ニュースにもなった「激辛カレーいじめ事件」なんてのは、絶対に誰かの作り話だから信じちゃいけないんだよね・・・。
 ああ、話がくどくて前置きが長い・・・ってもう缶チューハイ3本目じゃないか。ヤバい(笑)。ここらで本題に入らせてもらうよ。小学校時代に、俺が「先生不信」に陥ったある事件のことを二つばかり書いてみたいと思う。
 俺は小学生の頃から地理大好き人間だったから、毎日毎日地図帳を眺めていた。ある日、ふと疑問に思った。それは「山脈」と「山地」の違いについてだった。もちろんその地理学的定義については知っているよ。だけど、どう考えてもピンと来ない例が多々あるってことは小学生の俺にでもわかった。そこで先生に疑問をぶつけて見た。

:(地図帳を示しながら)先生、知床ってこんなふうに高い山が一直線に連なっていますよね。見るからに「山脈」だと思うんですが、どの地図帳を見ても「山脈」って書いていないんです。
先生:お前なあ、知床は「山脈」じゃなくて「半島」なんだよ。

俺には「山脈」と「半島」が同レベルで論ずるべき地形とはとても思えなかった。たとえば、紀伊半島の付け根には和泉山脈(これは立派な山脈である)があるし、半島の大部分は紀伊山地で占められている。その論理で行くなら「紀伊半島はあくまでも半島であって、和泉山脈も紀伊山地もあってはいけねえんじゃないの?」などと思ったが、言うだけ無駄だと思って次の質問をしてみた。

:それじゃ「越後山脈」って、とても山が連なっているようには見えないんですが、どうして「山地」ではなく「山脈」なんでしょうか?
先生:お前にはそう見えなくても、表日本と裏日本を分けている山なんだから、昔から山脈と決められているんだよ(当時は学校の先生でも普通に表日本・裏日本という表現を使っていた)。

これでは情緒的見解過ぎて、とても地理学的な回答とはいえないし、教える側が発するべき言葉とも思えない。もうこの時点で問いかけするのを諦めた(笑)。まあ、後になって、実際問題「山脈」と「山地」の名称なんて実にいい加減に決められているってことがわかったので、ちょっと先生には気の毒だったとは思う。思うんだけど、少々別の言い方があったんじゃないのかなあ。俺はもう少しでグレるところだったんだよ(笑)。

もう一例おつき合い願いたい。俺の生まれ育ったのは炭砿の街だったので、ちょっと沢や山に入れば、ごく薄い炭層(石炭が地層の中に薄い脈になっているところ)ならいくらでも見つけることが出来た。子供の頃から石ころ集めに熱中していた俺は、自由研究にはいつも岩石・鉱物標本を提出していた。知っている人もいると思うが、石炭は地中に埋もれた古代の植物が地熱や圧力によって炭素成分を主体とする鉱物に変質したものだ。そして、その炭化の度合いによって「瀝青炭」「褐炭」「亜炭」などと分類されるんだよね。俺は、ある年の夏休みの自由研究で、山や沢を駆けずり回って自分で採集した何種類かの石炭標本を提出したんだ。そしたら、先生(地理のエピソードとは別の先生)にこう言われた。

先生:お前なあ(俺が「亜炭」と表示した石炭標本を指して)、これってどう見てもただ石だろ。石炭じゃないよ。
:石炭の一種ですよ。まだ炭化が進んでいないから真っ黒じゃないんですけど。
先生:色んな種類の標本を揃えたいって気持ちはわかるけど、これは違うからのけとけよ。
:いや、ちゃんと燃えるんですよ。燃えたら信じてもらえますか?
先生:(笑いながら)こんなのが燃えるわけないだろ。

その後、俺は学校のゴミ焼却炉でこの「亜炭」を燃やしてみたんだ(勝手に火をつけた訳じゃなく、用務員さんがゴミを燃やしているところに断って亜炭を投下して火をつけてみた)。もちろん、燃えたよ。家で何度も試してみていたから、燃えるのはわかっていたんだけれど、何度呼びに行っても先生は来てくれなかった。すごく悔しかった。事情を知って立ち会ってくれた友達は慰めてくれたけれど、泣きたいくらい悔しかった。正直いってトラウマになったよ。この悔しさ、わかってもらえるだろうか。

とまあ、そんな出来事があったので、俺は「先生も嘘をつくことがある」ということを小学生にして学んだんだよ(笑)。断っておくが、そういう先生もいたという反面、ものすごく尊敬する恩師にも巡り会えたという事実は付け加えておきたい。

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十三夜の月を待ちながら切々と書いてみる

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さえき奎(けい)
渓(たに)の彩り
「渓(たに)の彩り」 Canon EOS620, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, f16, 4sec., Ektachrome E100SW
夜嵐が吹き荒れた翌日の沢へ恐る恐る入ってみた。

 滝屋時代の旧作から一葉ご紹介させていただく。「秋の写真じゃないの?」なんて突っ込みはなしだよ(笑)。これは、時期的には秋だが、俺的には秋の光景ではない(笑)。かなりひどい夜嵐が吹き荒れた翌朝、どうしようか迷いつつ入ってみた沢で出遭った光景だ。ここは奥秩父で俺が最も愛している沢の一つで、昔から講中登山のルートとして利用され、雨乞いの神事が執り行われた秘瀑も懸かっている神秘感あふれる渓(たに)なんだ。実は、日本で最後の狼が生息していたとされる山域で、最近でもその姿が写真撮影されたり目撃例が報告されているところなんだよ。

 さて、今宵は俺の小学生時代の話を書いてみる。確か小5の頃だ。ガールフレンド(あくまでも大勢いたガールフレンドの内の一人って意味だよ)のゆうこちゃんの家に遊びに行った。彼女は大人顔負けのプロ野球通だった。贔屓のチームの選手は、背番号から出身校から成績まで何でもソラで言える女の子だった。
 ゆうこちゃんが野球の話ばっかりするので、その頃から野球に全然興味のなかった俺は、何とか話題を変えようとばあちゃんから教えてもらったちょっと古いなぞかけを出したんだ。

「一枚でもせん(千)べいとはこれ如何に?」

彼女は、その大きな目をくりくりさせて考えていたけれどわからなかった。俺は得意気に

「一個でもまん(万)じゅうというが如し」

とやるんだよと教えてやった(笑)。

俺とゆうこちゃんは、国語の成績がクラスでトップを争う仲で、しかも互いに負けず嫌いで意地っ張りだった(笑)。彼女はすかさず「あ、そういうやつね。それなら・・・」と

「一本でもバット(とお=10)とはこれ如何に?」

と逆襲して来た。

ゆうこちゃんの思いもよらぬ反撃に、俺はとっさの切り返しが出来なかった(笑)。彼女はしてやったりと

「一つでもミット(とお=10)というが如し」

とやって、ただでさえ上を向いた鼻をいっそう反らせてみせた(笑)。頭に血が昇った俺は

「一回でも盗(とお=10)塁というが如し」

と反撃した。彼女は負けじと

「一本でもヒット(とお=10)というが如し」

俺も

「一つでも一点(テン=10)というが如し」

と、英語がらみの返しを見舞って勝負あったかにみえたが、彼女はひるまず

「一回でもバント(とお=10)というが如し」

と突っ張って、次第に険悪な雰囲気になったんだけど、そこで運よくおやつタイムが来て勝負は一時休戦となった(笑)。彼女は間もなく転校して行ったので、この勝負の決着は永遠に水入りとなったんだよ。ゆうこちゃん、今どうしているかなあ・・・。

 そういえば、高校時代しーちゃんと手紙や交換日記で折句やアナグラムを意地になって折り込みまくっていたっけ(笑)。二人とも絶対に「折句入れてあるね」とか「今日は二つ入っているよ」なんてことは言わなかったから(それが二人の暗黙のマナーだった)、お互いに折句の存在にまったく気づかないこともしばしばあった(笑)。


「似合わない」 直撃避けて「難しい」 君のやさしさ胸に染みたよ


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明晰夢を初めてコントロールした夜

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さえき奎(けい)
燃えるような光環に萌える
「燃えるような光環に萌える」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylight
 前にも書いたことがあるんだけど、俺が見る夢は普通カラーだし、大体は夢を見ながら「これは夢だ」って認識している。当サイトへよくお越しいただいている移り行く日々の徒然に…のブロガーである美香さんから「それは明晰夢というもので、明晰夢を繰り返すことで夢を自分でコントロールできるようになる」ということを教えてもらった。以来、意識はしていたのだが、意識しているからといってそうそう簡単に出来るようなことではないんだよね(笑)。
 それが昨夜見た夢で、初めてある程度夢をコントロール出来ているという確信を抱くに至ったんだ。不思議な体験だった。どう書いたらいいのかわからないんだけど、○○○○○の○○○を○○して○○○○○寸前まで行ったんだよね(笑)。残念ながらそこで目が覚めてしまったんだけど、ある程度「コントロールしている。出来ている」という実感があった。
 誤解のないように断っておくけど、俺ってすごい現実的な人間だからね(笑)。決して夢想家や妄想家なんて危ない人でも何でもないんだよ。でも、今日は一日中ボーっとして、そのことばかりを考えていた。登場人物とかストーリーが意のままに動いている訳でもないから、完全に夢をコントロールしているとはいえないんだけど、何と言ったらいいのかなあ・・・。PCでシミュレーションゲームみたいなものを「上手くやってる」なんて感じかな。うん、そんな感じだったような気がするよ。
 手塚治虫の名作『火の鳥 未来編』を読んだことのある人なら、そこに出て来る「ムーピーゲーム」という話を知っているかも知れない。人に夢を見せてくれる能力を持つ「ムーピー」という宇宙生物に触れて、自分の思うがままの夢を見ることが出来るという設定だったと記憶しているんだけど、もしかしたらそんなものに近いんじゃないかなんてことを考えた。とにかく今まで経験したことのない、すごく魅惑的な出来事だったということだけは確かだ(笑)。とは言うものの、明晰夢だろうが何だろうが夢は夢に過ぎないんで、この話はそれくらいにしておくよ(笑)。
 話は突然変わるんだけど、切り花を長持ちさせる方法について俺の経験からちょっと書いてみたいと思う(笑)。え、話が飛びすぎてついて行けないって? 別に飛んでないよ。夢の次に花だし、すごく親和性あるじゃないか(笑)。
 まず花を買って来たら、水の中で茎の先端部を切る「水切り」をやる。それも斜めに切る。まあ、これはよく知られていることだからやっている方も多いと思う。次に「水揚げ」というのをやる。先程「水切り」をした花を1~2時間水に漬けておくことなんだけど、ボウルとか洗面器じゃだめなんだ。何故なら「水切り」は水圧を利用して茎の中の導管に強制的に水を送り込むことだから、いくら茎を水にひたひたにしていてもボウルや洗面器のような浅い容器では意味ないんだよね。バケツとかがいいんだけど、ちと大袈裟だし面倒なんで、2Lのミネラルウォーターやお茶のペットボトルの上の方をカットして広口にしたものを用意しておくと便利だ。これいっぱいに水を入れて花を浸しておく。この容器なら十分深いので水圧も高い。花が多い場合はこれを2本使うとよい。これで信じられないくらいシャキッとなるから、是非やってみてほしい。床だとひっくり返したりするとヤバいから、シンクに置いてやるといい。
 もう一点は、花瓶に入れる水を多くても3cm程度にとどめておくことだ。茎は水に触れているところから傷んで来るから、花瓶ひたひたに水を入れるなんてのは愚の骨頂なんだよ。いくら毎日水を換えたって、ひたひたじゃ茎を腐らせるためにやっているようなもんだからさ(笑)。花屋さんの容器に水がちょこっとしか入っていないのも同じ理由なんだよ。そうしておいて、茎の先端が変色した部分を水切りして、減った水を補充して行くんだ。まあ、毎日やるのがベターなんだろうけど、けっこうめんどいので2~3日に1回程度でもいいと思う。これだけで持ちが全然違って来るからさ。例えばカーネーションのような元々日持ちのする花だと、冬だったら3週間くらいは元気な姿を楽しむことが出来るんだよ。あ、入れる水が少ないんで、花瓶の水量のチェックだけは毎日した方がいいよ。だからガラス製で透明か半透明の花瓶がいいと思う。
 今夜の俺っておかしいか(笑)? まあ、そうかもね。あんな、めったにない経験しちまったもんでさ、ちとコーフンしているのかも知れん。いいじゃねーか、たまには(笑)。え、いつもだってか? 何々、もう出来上がっているんだろうってか? えーと、そうだよ・・・正解のあなたに乾杯(笑)! ちょっと好きな歌を一首読んでクールダウンする(笑)。


知りあえたような瞬間 わかりあえたような時間 思いあえたような歳月  (小島なお)


出典:『触れないのは』所収 (「短歌」令和元年(2019年)11月号)
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