FC2ブログ

酒とソラの日々 / Lazy Days of Liquor and the Skies

酒のこと、空のこと、写真のこと、しーちゃんのこと、北海道のこと、気象のこと、映画のこと、詩のこと

炭酸水はうつくしいのか?── これなしでは味気ない人生であることだけは確かだ

1 Comments
さえき奎(けい)
三日月と尾流雲というアンサンブル「三日月と尾流雲というアンサンブル」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight
 今日は朝からずっと快晴だった。つまり雲一点ない天気だったということだ。ということは、今日はソラ屋の出番もないだろうと考えて朝から洗濯をした。まあ、実際日没まで何もなかったんだけど、あのぐずぐずと秋の長雨が続いた頃に較べたら、実にありがたいことではある(笑)。

 二、三日前にちょっと引っ掻いて、瘡蓋になってしまっていた耳たぶの傷をうっかりまた引っ掻いてしまった。たいしたことないだろうと思ってほっておいたら、意外としつこい出血でボタボタとあふれて落ちて来た(笑)。うーん、ちとヤバいんだけど、俺もまだまだ血の気が多い人なんだなんて思ったよ(笑)。

 隣家の奥さんから、でっかい茹で栗のお裾分けをいただいた。昼飯替わりに全部食っちまったんだけど、美味かった(笑)。栗といえば滝写真専門にやっていた頃の話だが、車を停めて里山を歩いていると落ちている栗にはほぼ実が入っているんだよね。飽食の時代、子供だってそんなもの採りやしないからさ(笑)。しかし、次第に山奥に入って行くと落ちているのはイガだけで、実がないことに気がつく。何故か? 多分あなたの考えていることが正解だと思う。





炭酸水うつくし 魚やわたくしが棲むまでもなく泡を吐きゐる  (川野芽生)




ひとなくてひたすらに種零しいる秋桜こすもすの苑 入りしことなし  (川野芽生)




紫陽花が水底の藻のやうに咲く 耳慣れぬ名をどの街も持つ  (川野芽生)







出典:川野芽生著 『Lilith』所収(令和2年/2020年 書肆侃侃房刊)


にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
  大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
関連記事
スポンサーサイト



【再掲】 ストローで酒を飲んでみる ── 「クソまずい」とか「回りが早い」というのは本当か?

12 Comments
さえき奎(けい)
微妙すぎるアークたち
「微妙すぎるアークたち」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight
接合部が微妙な上部タンジェントアークと22度ハロに微妙すぎる(ほとんど存在が怪しい)パリーアーク。本来なら緩いV字形の上部タンジェントアークが見えるはずなんだが市街地ではなかなか難しい。




ストローの袋にそっと水を置く君と二人のエリートの午後  (さえき奎)




出典:「エリート」の午後 ── しーちゃんと二人で

 「水を置く」か「水垂らす」かでかなり悩んだ(笑)。俺にこの遊びを初めて教えてくれたのは、しーちゃんだった。果たして、今でも知ってる人がいるだろうか。探してみたら動画があったので貼っておく。「どんなんだよ?」と思う方はとくとご覧あれ(40秒程度)。ただし、この人ってテクニック的にはあまりよろしくない。そもそも抜き方がヘタ過ぎて、袋が潰れてしまっているし、俺だったらこれの3倍くらい上手くやるんだけどな(笑)。



 ストロー(プラスチック製ストローのこと)と言えば今廃止の方向へまっしぐらに突き進んでいるよね。この大騒ぎを見ていて、一昔前にあった「マイ箸運動」を思い出しちまったよ。あの時も割り箸が諸悪の根源であるかのように槍玉に上げられていた。マスゴミがこぞって、まるで日本が割り箸のために世界中の森林資源を伐採しまくっているかのように叩いていたよね。有閑マダムたちが外で飯食う時に「お箸は結構です」なんて言いたいがためだけにマイ箸を持ち歩いたり、某芸能人なんかはマイ箸持ち歩いていることをウリにして、周りはそいつを環境保護の救世主かなんかみたいに持ち上げたりしてさ、食い終わった後で、そのマイ箸を拭くためにバージンパルプで製造された紙ナプキンを何枚も使うんだぜ。「あんたらが外食減らせばその方がよっぽど環境のためになる」なんて皮肉っていた人がいたけど、そのとおりだよ。今でもマイ箸を使ってるって言うんなら、見せてみろっての(笑)!
 今度のストロー廃止の動きも例によってアメリカからの上から目線的発案だよな。今まで散々やりまくっていたくせに、ある日突然「今日から俺はやめる。お前らもやめろ!」と来る。反捕鯨なんかもまさにそれだよ。ちょっと前までプラスチック製のフォーク、スプーンや皿などの代替品として、デンプン由来のバイオプラスチックなる本末転倒的代物を流行らせようしていたのは一体誰なんだよ。環境保全の名目があれば食いもんを使い捨て食器にしても何とも思わないって発想がアメリカ的過ぎる。今回のストロー騒動でも「マカロニをストロー代わりに」というアイデアもあるそうだから、本当に懲りない連中だよね。
 さて、そんな提言にスタバマックウォルト・ディズニー・カンパニーが脊髄反射のごとく同調すると、すぐさま日本企業へ飛び火して我も我もと右へ倣えが始まった。そうするとテレビを始めとするマスゴミが、それにダボハゼのごとく食いついてはお抱えコメンテーター連中にわいのわいのと言わせ、ここぞとばかりに叩きまくる。いつものパターンだ。
 断っておくが、俺はストローを廃止することやマイ箸を携行することが悪いって言ってるんじゃないよ(嚥下機能が弱かったり低下している子供や老人とか障碍のある人などは別として「そもそもストローって必要か?」なんてことも思っているし)。要は叩きやすいところ、槍玉に上げやすいところを攻撃対象に仕立て上げるという発想や腹の底とかが透けて見えるようで、何だかなあと思わずにいられないってことだ。割り箸にしろストローにしろ製造メーカーって零細企業かせいぜい中小企業じゃないのか。それなのに、もっと膨大に使われているプラスチック製品や元々のプラスチック原料などを製造している重厚長大産業を糾弾しようなんて声は一向に聞こえてこないのはどうしてなんだろう。これって、言うなれば「現代の魔女狩り」って感じもするんだけど、俺がそんなこと書いても「まず廃止しやすいものから廃止して行こうとすることのどこが悪いんだ」とか「私、間違ったこと言ってないんですが、何か?」なんて反論されるんだろうなあ。瞳をキラキラさせちゃったりしてさ(笑)。
 ここでようやく本題の話になるんだけど、ストローでビールを飲むとクソまずいんだよね(飲むなって!)。他にもストローでウイスキーとか焼酎を飲むと酔いの回りが速いとか聞いて試してみたことがあるけど(試すなよ・・・)、回りがどうこういう以前に「これが同じ酒か?」っていうくらい味が変わる。もちろんクソまずい方にだよ。嘘だと思うなら一度試してみるといい(笑)。思うにストローで酒飲むと量の感じ方が変わってしまうのと、飲みやすいのでどんどん行ってしまう可能性がありそうだ。だから、酔いの回りが速くなるのは「ストローで飲む」ことが原因じゃなくて「単位時間当たりの摂取量が増える」なんてことが真相のような気がする(笑)。まあ、これは俺の勝手な感想を書いてるだけだから、誰か試してみて是非レポートしてみてほしい。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
  大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
関連記事

反対がわの此処にぼくはいる ── 夢を見ながら

13 Comments
さえき奎(けい)
反対がわの此処にぼくはいる「反対がわの此処にぼくはいる」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight
 昨日の記事で、ラーメンを食いたいなどと、うだうだと書いたら、心優しき読者の皆様方から温かい励ましやらアドバイスを頂戴した。ありがたいことだ。うーん、何だか最近は食い物の記事ばっかりの様な気がする(笑)。何でだろう。もしかして、栄養が足りていないのかも知れない(笑)。そういうことなんで、17時ぴったりに仕事をお終いにして、ちょこっと一杯飲ってから贔屓にしている近所の某蕎麦店に鴨南蛮蕎麦を食べに行って来た(この蕎麦屋は近隣では知る人ぞ知る有名店だ)。熱燗と板わさ(ここのは厚切りで美味いんだよね)をオーダーしてちびちび飲っていると、ほどなくして熱々の鴨南蛮蕎麦が来た。もちろん大盛りだよ(笑)。いつも変わらない安定の美味さだった。しかもこの店の鴨南蛮蕎麦は、東京方面の老舗にありがちな「箸三すくいでお終い」になるようなケチくさい量じゃないから、本当に満足出来るんだよね(笑)。
 で、帰って来て飲み直ししているんだけど、まあ、「食の満足」≒「心の満足」ということなのかも知れん(笑)。






「ポエマ」

もうそれ以上触るな
それが薔薇だ




 ぼくがぼくのものであるとき
いつも あとあとまでも そのたのしさ
ぼくのものであろうとした寸秒の時は
心よ ぼくの無限の時だったのだ




「雲」

空よ そこに
ぼくは 神秘を見る
反対がわの此処に
ぼくはいる 夢を見ながら



フワン・ラモン・ヒメーネス
詩集『石と空』/ "Piedra y Cielo"より



(荒井正道 訳)

出典:世界名詩集大成 第14巻 南欧・南米編(昭和35年/1960年 平凡社刊)

"Juan Ramón Jiménez Mantecón"は、近年「フアン・ラモン・ヒメネス」と表記されることが多いが、本記事に於いては訳書に従って「フワン・ラモン・ヒメーネス」とした。


 ウンガレッティ、ベッケル、ヒメーネス・・・高校時代の俺は、彼等の詩にかぶれていたんだよね。とにかく寸暇を惜しんで読みまくり、どうやったらあのような詩が書けるのか、そればかり考えていた(笑)。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
  大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
関連記事

花野には葛ばかり、俺の人生はクズばかり

16 Comments
さえき奎(けい)
花野には葛ばかり、俺の人生はクズばかり「花野には葛ばかり、俺の人生はクズばかり」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight
 仕事が終わって一杯飲っている時に、無性にラーメンが食いたくなることがある。俺は無類のラーメン好きなんで当然といえば当然なんだけれど、そういう時はどうするか? もう飲んでいるから車は出せないし、歩いて行けるようなところには贔屓のラーメン屋なんてないからさ。まあ、こういうご時世でもあるし、電車に乗ってまで食いに行こうとも思わないけれどね(笑)。いつもご来訪いただいているブロガーさんの中には、全国の有名店のラーメンやら具材やらを常備していて、何時でも好きな時に作れるなんて方もおられるようなんだよね。うらやましい限りだ。
 各地の有名店の中には、店で出すラーメンを冷凍してまんまを送ってくれるところもあるみたいなんだけれど、実際に食べたことのある店じゃないと何とも言えないからなあ・・・。実は俺の故郷の釧路にも、麺・タレ・スープ・具材をそのまま直送してくれる老舗店があるんだけど、生麺だからせいぜい二、三日で6食分を全部食わなきゃならない。さすがに独り身となった今じゃ、それはけっこうきついんだよね(笑)。まあ、ないものねだりなんで、そういう時には早く酔っ払って忘れることにしている(笑)。
 うーん、贔屓の蕎麦屋なら近くにあるんで、ちょいと鴨南蛮蕎麦でも食いに行って来ようかな・・・などと未練がましい宵なのであった。要は、飯作るのがちとめんどい気分だってことなんだよね(笑)。





一行いちぎやうの、いえ百行の詩が立ちあがる彼岸は曼珠沙華朱に燃えて  (小澤一惠)




堤より沼地へ群の赤とんぼがゆらりと流る風にまかせて  (小澤一惠)




花野にはもう葛ばかり言ひ訳は言ひなほしつつ嘘つぽくなる  (小澤一惠)







出典:小澤一惠著 『遠くへ行きたい』所収(令和2年/2020年 不識書院刊)


うーん、泣けてくるな。美空ひばりじゃないけれど、チャーシューメンで焼酎飲りたい・・・。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
  大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
関連記事

皆老いて遠きに、何ぞ寄る童ごころ

12 Comments
さえき奎(けい)
皆老いて遠きに、何ぞ寄る童ごころ「皆老いて遠きに、何ぞ寄る童ごころ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000sec., ISO100, WB:Daylight
大楠の上に光環が出た。



「帰去来」


北原白秋


山門やまと産土うぶすな
雲騰あが南風はえのまほら
飛ばまし 今一度いまひとたび

筑紫つくしよ かく呼ばへば
ほしよ潮の落差
火照ほでり沁む夕日の潟

ふるに 早やもこの眼
見ざらむ また葦かび
籠飼ろうげや水かげろふ

帰らなむ いざかささぎ
かの空やはじのたむろ
待つらむぞ今一度いまひとたび

故郷やそのかの子ら
皆老いて遠きに
何ぞ寄る童ごころ



ごめん、今宵はこれだけで・・・。

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
  大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
関連記事

【再掲】 君の胸で野いちごをつぶしてみたかった ── 北海道のワイルド・ストロベリー

10 Comments
さえき奎(けい)
混沌と整然
「混沌と整然」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight)
左右に出現した幻日と上部タンジェントアークに崩れた飛行機雲とその影。こんな雲に出現する幻日は、出たり消えたり忙しく、片時も目が離せない。

 昨年の初夏、この記事を書いたことがアースキン・コールドウェルの『苺の季節』を訳してみようというきっかけになった。「木いちご」を知っている人は多いと思うが、草本の野生の苺である「野いちご」を知っている人は意外に少ないんじゃないだろうか。

「野いちご」

赤い実 かわいい実を
野原で 見つけたよ
野いちご 野いちごだよ
みんなで 取ろうよ

小鳥も 鳴いてるから
摘み摘み 遊ぼうよ
野いちご 野いちごだよ
おいしい 実だよ

出典:「野いちご」(フィンランド民謡 訳詩:清水たみ子)
 野いちごを食べたことのある人はいるだろうか? 実は、この「野いちご」という概念が大変曖昧だ。いちごには大きく分けて草本(そうほん)のいちごと木本(もくほん)のいちごの二種類がある。どちらもバラ科の植物であることは共通しているのだが、日本ではこれらが無意識のうちに混同して使われているからだ。前者は店で買うことができる栽培品種のオランダイチゴ属の仲間だ(最近だと「とちおとめ」「あまおう」「とよなか」などの品種が有名)。一方キイチゴ属である木本の方の木いちごは、野生種では橙色の実をつける「モミジイチゴ」や赤い実の「エビガライチゴ」「クマイチゴ」「ナワシロイチゴ」などがあり、木本のくせに「クサイチゴ」なんて紛らわしい名の木いちごも赤い実だ。さらには黒い実の「クロイチゴ」(ブラックベリーとは別種)などというのもあって種類も豊富だが、草本のいちごと違って我が国ではあまり営利栽培されていない。欧米ではどちらも盛んに栽培されており、前者をストロベリー(Strawberry)、後者をラズベリー(Raspberry)と呼んで明確に区別している。ちなみに冒頭のフィンランド民謡「野いちご」は、この訳詞からではどちらなのか判然としない。原語を調べてみようと思ってもフィンランド語はわからないが、どちらかというと木いちごっぽい感じはする・・・。
 この記事においては、ストロベリーの方を野いちごラズベリーの方は木いちごと呼ぶことにする。今日俺が話したいのは野生のストロベリーの方だ(木いちごも負けずに美味いのだが、また別の機会に紹介させてもらうこととしたい)。子供の頃、野いちごも木いちごも、初夏から夏にかけての子供たちのうれしいおやつだったが、特に野いちごは側に寄るだけでいい匂いがするし、食べるととてもやわらかく甘いので人気があった。実が小さいというだけで、店で売っているいちごと何もかわらない味だったから、日当たりのよいの斜面を友人たちと競って探したものだ。俺はずっとこの野いちごは「シロバナノヘビイチゴ」だと思っていたが、大人になってよく調べてみると「シロバナノヘビイチゴ」は北限が宮城県あたりで北海道には自生していないことがわかった。もう一種「ノウゴウイチゴ」というのもあるのだが、これは高山から亜高山帯にのみ生育しており、しかも花弁が7~8枚あるので明らかに違う。しかし、どの植物図鑑を見ても我が国に自生する野生のオランダイチゴ属はこの二種だけだと書いてある。
 では俺が盛んに食いまくっていた、あの明らかにオランダイチゴ属の野生のイチゴは何だったのか。実はそれがシロバナノヘビイチゴの近縁種である「エゾヘビイチゴ」「エゾクサイチゴ」だったという訳だ。実は、両種ともヨーロッパ原産の帰化植物なんだよね(道理で図鑑に載ってないはずだ)。これが北海道では至る所に自生しており、子供たちの貴重なおやつとなっていたんだ。最近はエキノコックス症の感染が怖いのでおいそれと食うわけにはいかないだろうが、今の子供が食べても普通に美味いと感じるはずだ。

エゾヘビイチゴ(花)エゾヘビイチゴ(果実)#1エゾヘビイチゴ(果実)#2「エゾヘビイチゴ(バラ科オランダイチゴ属)の花と果実」
出典(画像左):WikimediaImages 氏撮影によるこの画像は Pixabay から提供されています。
出典(画像中):Angelina Ho. 氏撮影によるこの画像は Pixabay から提供されています。
出典(画像右):Wieslaw Zieba 氏撮影によるこの画像は Pixabay から提供されています。

 ところで「ヘビイチゴ」なんて名前がついているとあの黄色い花を咲かせる「ヘビイチゴ」を思い出す人もいると思う。しかし、あれはバラ科ではあるが「キジムシロ属」の植物で野いちごの仲間ではない。ついでに触れておくと、「ヘビイチゴ」を毒だと思っている人も多いと思うが、実はこれが大変な誤解で毒はまったくない。小学生の頃、友人と毒かどうかで論争になり、無毒であることを知っていた俺はその友人の目の前で食ってみせたことがある。そいつは、俺が死ぬんではないかと顔面蒼白になって謝っていたが実に痛快だった(笑)。ただし毒ではないが、スポンジでも食っているような食感で決して美味いものではないからおすすめはしない(笑)。

ヘビイチゴ(花)ヘビイチゴ(果実)「ヘビイチゴ(バラ科キジムシロ属)の花と果実」
出典(画像左):サトチ 氏撮影によるこの画像は 写真AC から提供されています。
出展(画像右):泉ちゃん 氏撮影によるこの画像は 写真AC から提供されています。

 いろんなサイトに当たってみると「野いちご」と「木いちご」はもちろんのこと「ヘビイチゴ」と「シロバナノへビイチゴ」なども、読んでいてイラッとするくらいあっけらかんと混同されたり誤称されたりしている(笑)。大体が、このネーミングからにしておかしいんだよ。黄色い花のヘビイチゴを基準にするから「シロバナノヘビイチゴ」などと失礼極まりない名前にされてしまうんだよね。そもそも、別属の植物なんし、ヤマブドウなんてのがあるくらいなんだから「ヤマイチゴ」とか「ノハライチゴ」とかいくらでも他にネーミングしようがあったんじゃないのかな・・・。

 いちごと言えばこんな話を思い出す。『タバコ・ロード』などの名作で知られるアメリカの作家アースキン・コールドウェルの短篇小説『苺の季節』の一節だ。以下にその要約を書いてみたいと思う。


アメリカのとある地方で、苺摘みの季節に収穫を手伝っている少年少女たちがいた(今風に言えば苺摘みのバイトだろうか)。その最中に少年たちは女の子にいろいろな悪戯をして楽しんでいたのだが、中でも「苺つぶし」という、収穫のためしゃがみ込んでいる女の子の服の中に苺を放り込み、それを思い切りつぶすという悪さが流行っていた。少年には秘かに恋心を抱いている少女がいた。彼はその少女の背後にそっと忍び寄ると特大の苺を放り込んだ。彼女が驚いていちごを取り除こうとするので、少年はあわててそれを思い切り叩いた。彼女の白いブラウスに赤い苺の染みが広がり、いつもなら互いに笑ってそれでおしまいとなる他愛のない悪戯のはずだった。しかし、彼女は胸を押さえてうずくまると、涙目で少年を見つめ「ここはぶっちゃだめ。痛いんだから」と言った。少年はそこで初めて自分が誤って彼女の胸を叩いてしまったのだと気がつく。


 このシーンを読んでいる時、彼女に負けないくらい俺の胸もきゅんとしたんだよ。そして、しーちゃんを野いちご狩りに誘って、これをやってみたいなあと思っていたんだ。もちろんあの少年のような無作法なやり方じゃなく、そっとやさしくつぶすんだけどね。今さらだけど、何が何でもこのシチュエーションを設定して実行すべきだったと心から後悔しているんだ。たとえ俺の頬に赤いモミジの形をした模様が浮かび上がろうと、野いちごにだって負けないくらい香り高く甘酸っぱくて切ない最高の想い出になっただろうな。しーちゃんの胸には赤いいちごの染み、俺の頬には赤いモミジの模様。素晴らしいアンサンブルだと思わないか? 嗚呼、絶対にこっちにすべきだった。・・・。

  アースキン・コールドウェルの『苺の季節』を訳してみる [Part 1]   


  アースキン・コールドウェルの『苺の季節』を訳してみる [Part 2]   



にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
  大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
関連記事

メランコリックなソラで行ってみようじゃないか

12 Comments
さえき奎(けい)
メランコリックなソラで行ってみようじゃないか #1「メランコリックなソラで行ってみようじゃないか #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight
見るからに鬱陶しい雲だよね。一見巻積雲に見えるんだけど、実は高積雲だ。太陽を横切る影は消滅飛行機雲だ。

メランコリックなソラで行ってみようじゃないか #2「メランコリックなソラで行ってみようじゃないか #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight
上の画像の10分後、右端から蜂の巣状雲と化しているところだ。

メランコリックなソラで行ってみようじゃないか #3「メランコリックなソラで行ってみようじゃないか #3」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight
これは消滅飛行機雲もどきのただの隙間だ(笑)。この日はこんな感じの雲ばかり出ていた。

  先週月曜日に「幾つになっても月曜日って物憂いよね」なんて記事を書いたのに、それから一週間全く同じような鬱陶しい日が続いていた。今日も関東地方は、朝からどんよりとしていた。昼前にはパラパラと雨まで降って来て、もう笑うしかないね。もうヤケクソで、先日のちょっとした晴れ間に出た鬱陶しい雲の画像を載せることにしたよ(笑)。一見巻積雲に見えるかも知れないが、実は高積雲だ。

 えーと、昨夜はスパカツという少々重めのメニューだったので、今宵はマイタケご飯と鯖の塩焼きで和風定食風の夕餉にしようかと考えている(笑)。

 今は廃刊になった古い歌誌を引っ張り出して読んでいたら、若い頃の東直子さんの特集だった(いや、今もお若いが)。2004年ということは第二歌集『青卵』(平成13年/2001年)の後ということになるが、その中から二首ご紹介させていただきたいと思う。






パンこねるようにわたしをだきしめてくださいぜんぶわからなくして  (東直子)




草の匂いの男うっかり抱きしめればおどろく顔を産んでしまった  (東直子)







出典:東直子 「こんなところにポピーが咲いて」所収 (短歌ヴァーサス第4号 風媒社 平成16年/2004年刊)


にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
  大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
関連記事

釧路市レストラン「泉屋」のスパカツ ── こんな日は、故郷のソウルフードを再現してみるのもいい

22 Comments
さえき奎(けい)
光環サマ、お懐かしゅうございます「光環サマ、お懐かしゅうございます」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylight
 もう何度も書いているんだけど、ここ半月ほど関東地方の天気がめちゃくちゃだ。シトシト、ジトジト雨は降るし、時折陽が射すこともあるが、あっという間に翳って来る。とにかく一日中晴れているなんてことがないんだよね。どんよりしているから、当然のことながら寒い・・・。何の因果かと思うよ(笑)。今年はとにかく長梅雨が全ての元凶で、もう最悪の年だったと言っていいと思う(笑)。
 せっかくの休みにどよ~んとしているのも何だから、何か楽しいことを考えようと思っていたら突如あるメニューを思い出した。我が故郷釧路のご当地グルメには、もう何度もご紹介させてもらっているように、ラーメンも蕎麦も勝手丼も炉端焼きもあるんだけど、もう一つ忘れてはならない一品があるんだよね。

これが元祖だ!泉屋「スパカツ」ノーマル
これが元祖だ!泉屋「スパカツ」大盛り
これが元祖だ!釧路市 レストラン泉屋「スパカツ」普通盛り(画像上)/同 大盛り(画像下)
大盛りはカツが2枚になり、グレイビーボート(ソースポット)に追加用のミートソースも付いてくるのがうれしいんだよね。当初は「スパゲティミートソースカツのせ」という名称だったらしい。長ったらしいのでスタッフの間で「スパカツ」と略称しているうちに、いつしか客もそう呼んでオーダーするようになり、やがて正式名称となったそうだ(笑)。
出典(画像上):Saron's Happy Life
出典(画像下):Travel Note

 これが釧路の老舗レストラン「泉屋」の名物「スパカツ」だ。ご覧のとおり、パスタの上にトンカツをのっけてミートソースをぶっかけただけなんだけどね(笑)。これが実によく合っていて、やみつきになること請け合いだ。今でこそ似たようなメニューは全国のあちこちにあると思うが、おそらく泉屋が元祖であることは間違いないんじゃないだろうか。まあ、昔から釧路市民のソウルフードといっていいと思う。熱々の鉄板に載せて提供されるのは極寒の地、日本のシベリアとも称される釧路ならではのサービスだと思うよ(笑)。
 で、突如こいつが食いたくなったんだけど、釧路まで帰るのはかなり難しいので自分で再現してみることにした(笑)。まるひらのラーメンや竹老園東家総本店の蕎麦を再現するのは絶対に不可能なんだけど、これなら何とかなりそうな気がしないでもない。昔の記憶を辿りつつ何とかやってみたよ(笑)。ちょっと甘めだがべたべたに濃厚ではない、しかし味わい深いミートソース・・・まあ、難しいんだけど、こんなんところじゃないかというレベルまで迫ってみた(笑)。
 うん、そこそこ近くて美味いと思う。こんな感じだったんじゃないかな。ライスも欲しくなったけど、さすがにそれは自粛したよ(笑)。自分でこさえておいて何だけど、ちょっと泣けて来たんだよね。こんなことも考慮すると、次からは塩味を加減しなきゃならんね(笑)。
 昨日は「スパッと切れる」話で、今日は「スパとカツ」の話をしてみた。お後がよろしいようで(笑)。






たちまちに視界を閉ざす霧出でて霧笛をよすがに歩みつづくる  (前田紀子)




黄昏れてともに歩みを緩めれば海霧ガス立ち込める北大通り  (さえき奎)







出典(第一首):前田紀子 『春採湖』所収 (不識書院 平成27年/2015年刊)
出典(第二首):さえき奎 『「エリート」の午後 ── しーちゃんと二人で

にほんブログ村 写真ブログ 雲・空写真へ
  大変お手数ですが、 ワンクリック のご支援をお願いたします! 「にほんブログ村ランキング」に参加しています。みなさまの ワンクリック のご支援が何よりの励みになります!
関連記事